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PTZカメラとVulkanoflowでネットワークカメラ


ジャンク品は組み合わせるとたまに間に合わせ機材へと進化する。今回はキヤノンの業務用PTZカメラとVulkanoflowを使ったネットワークカメラ。カメラの機能にアクセスして、視点操作もできる。

※間違いなく普通のIPカメラを買ったほうがお手軽です。

機能
・光学25倍アナログカメラ+映像/音声配信(iOS/Androidアプリ有り)
・電源一つで動作(有線/無線LAN接続)
・遠隔操作可能(タイムラグはひどい)

材料
・業務用PTZカメラ VC-C50i  払い下げ品っぽいのを4つほど確保。リモコン付き 各¥1k
・Vulkanoflow 後ろにビデオ端子とLAN端子がたくさんついていたので確保 ¥1k
・三脚とビデオケーブル、延長コード
しめて2千円ほど。

外観
寄せ集め一体化


望遠端で壁の温度計を映したところ。 広角寄りだとディテールは潰れて見えない。 
使い勝手

Vulkano flowはもともと自宅のビデオデッキにつないで外出先でビデオコンテンツを視聴するためのロケフリ機材。なので画質自体は有線キャプチャと遜色無い。
 無線LANを内蔵しているので、電源以外のコードが不要。
音声は別途マイクとマイクアンプが要る。

学習リモコン機能はビデオデッキやチューナー操作のための機能だが、今回はカメラ操作に応用している。Arduino等にIRレシーバーを組み込めば、外部機器へ簡単なコマンド実行もできるだろう。ペットへの餌やりとか、簡単な車体操作とか。

 ただ、配信映像は機器の性質上、プライベート用途にしか利用できない。Ustなどと連携できたら面白いのだが。

 遠隔操作のタイムラグが数秒あり、学習機能でリモコンの操作を覚えさせて、首振りや光学ズームをしても、反映されるまでに結構時間が掛かる。 そのせいで連続操作時の加減が難しい。

組み込みで使える遠隔操作用のIPカメラのネットワークモジュールが入り用であれば、Aliexpressを漁ればビデオデコーダ搭載の組み込み用Linuxモジュールが数千円で買えるので、そっちを使えば幸せになれそう。 

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Arduino Nano Everyを試す

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ATmega4809(megaAVR0)を試す

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GPSアンテナをつくる

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