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11月, 2014の投稿を表示しています

MSP430FR5969 LaunchPadの修復

MSP430FR5969 LaunchPadで最近遊んでいる。 低消費電力前提のアプリケーションや、FRAMに変数を置く使い方を試しているところ。デバッガに搭載されたEnergyTraceも、消費電流を細かく観測できて面白い。 手元のボードで問題が起きたのは、Energiaで試そうとして、デバッガをアップデートするという表示が出た時。 アップデートを選択したところ、失敗したというダイアログと共に、COMが消え、デバッガの緑色のLEDも消えてしまった。 USB経由ではケーブルを挿しなおしてもまったく認識されない状態に陥った。 裏のソフトウェアのバージョンが古かったのかもしれない。 もうすこし調べておくべきだった…。 USB経由のブートローダーが生きているはずだが、接続しても何も出てこない。 文鎮化していた。 仕方ないので、デバッグのインターフェースについていろいろ情報を集めた。 新しめのLaunchPadに搭載されたデバッグ部分は、ez-FET Liteというもので、いろいろなマイコンをデバッグ可能らしい。 調べるとオープンソース用のパッケージがあった。 リビジョンは1.1で、ソフトウェア、回路図、ドキュメントが含まれている。 http://software-dl.ti.com/msp430/msp430_public_sw/mcu/msp430/MSP430_ezFETLite/latest/index_FDS.html 部品発注も兼ねて、もう一台新しいLaunchPadを発注…。 (モノが届くまでに、UART BSLによる書き込みを試してみたが、上手く認識できなかった) 手順  ボードでの作業 MSP-EXP430FR5969 Hardware Design Filesの回路図、レイアウト図を参照 ・ターゲットとなるデバッグボードの、3ピンと7ピンのスルーホールにコネクタをはんだ付け ・書き込み側のLaunchPadのターゲット側のジャンパピンを全て外し、単独のデバッガとする。 ・書き込む側の EZfet-VCC, GND, TEST, RESET へ接続。 書き込み作業 (作業環境: Windows7) MSP-EXP430FR5969 Software Examples eZ-FET l

人工衛星の住む軌道 (とKSP)

相乗り衛星の軌道を、Kerbal Space Programで再現してみた。 現実の軌道をいくつかシミュレートしてみる。  衛星の行き先は、わりと限られた範囲に集中している。 低軌道(300~400km)  CubeSat級の衛星にはHotな軌道。 わずかに存在する気体分子や電離した原子が抵抗となるため、半年ほどで大気圏に再突入してしまうが、それゆえデブリ化の危険がほとんどない。 断面積と重量により、軌道寿命の差が極端にひらく。 基本的には地球の影に定期的はいることもあり、電力収支、熱環境共に厳しい。  投入手段: ISSからの放出、低軌道観測衛星への相乗り。 最近はISSに直接装置を設置する例も増えてきた。 極軌道(太陽同期軌道)(600~1000km)   観測衛星の天国。 軌道傾斜角が赤道と直行するような軌道。 特に太陽同期軌道では数日~数週毎に同じ地点の上空を通過するため、地表をまんべんなく安定した条件で観察できる。  太陽と軌道円の角度によっては、数週間~数ヶ月は日照状態が続くので電力不足に陥りにくい。  初期のCubeSatをはじめ、数十キロ級のマイクロサットなどが数多く投入され、今も投入されている軌道。  ただし、軌道が高くなるにつれ軌道寿命が延びることになる。 多くの衛星が周回していることもあり、長い軌道寿命の中で、交差、衝突する可能性が無視できなくなりつつある。 現在ではデブリ化を防ぐための取り組みがはじまっている。 参考文献: http://www.spacenews.com/article/civil-space/4207665th-international-astronautical-congress-cubesat-revolution-spotty 楕円軌道(数百~数千km)  宇宙開発初期のロケットで多かった軌道。 モルニア軌道を除くと利用例は少ない。静止軌道へ投入される主衛星との相乗りで、トランスファ軌道で放出されるものは存在していた。  投入例としては、アマチュア衛星( Phase-3シリーズ )がある。 かつては数基のアマチュア衛星で、地球をカバーして通信しようという計画があった。  近地点が数百kmだと、ヴァン・アレン帯を毎回横切ることになり、荷電粒子によって電子機器や太陽