ちょっと息抜きに、VLF受信機を組み立ててみた。 今年は雷がすごかったが、雷も電磁波的には広帯域で観測できる。 ラジオがバリバリ言うのがわかりやすい。 雷が鳴るとテンションが上がるダメ人間だが、アンテナを設置するようになると、いつ屋外設備に被雷しないかとヒヤヒヤしてしまう。(危ないときは撤収とケーブル分離をしよう) さて、周波数数Hz~数十kHzの電波をVLF(超長波)と言う。 雷の周波数成分のうち、このVLFで観測できる現象は面白いらしい。 ・Whistler(ホイッスラー) 雷の超長波成分が電離層を超え、地球を取り巻く磁気圏の磁力線にそって伝わり、また地上に戻ってきたもの。低い周波数ほど遅れて届くため、電波を音に変換した時に、音程変化が笛の音のように聞こえる。 北海道くらいの緯度だと聞こえやすいらしい。 ・tweeks 鳥のさえずりに似た短い音色。 これは、宇宙に行かずに、電離層に反射されて届くため、比較的観測しやすいらしい。 いろんなサイトやYoutubeを巡ると、録音やスペクトル画像がたくさん見つかる。百聞は一見にしかず。 たとえば… Natural VLF Radio Emissions http://home.pon.net/785/natural.htm VLF帯といえば、人間は電波時計のタイムコードを送信するJJYや、潜水艦の通信に使っている。 JJYについては、無線機が無くても、録音機材(ICレコーダー)や、PCのサウンドカードに適当なアンテナと、必要に応じて増幅/フィルタ回路を繋ぐだけでも条件が良ければ観測できる。 ホイッスラーの受信も原理は同じだが、今回作ったBBB-4というVLF受信機では、増幅段とVLF局の混信対策のためのフィルタ回路が組まれている。 条件が良ければ 残念ながら、東京だと都市雑音や電柱の無いところを探すのは難しい。 特に数kHzのあたりはかなり雑音が大きく、信号があっても埋もれて分からないだろう。 ホイッスラーの観測は、ロケーションが肝心と思われる。 田舎の実家に受信局を置いて、長期観測やってみたいなあ…。 実際に作ったもの Stephen P. McGreevy's BBB...
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