PIC32MZを久しぶりに触っている。 2015年にFPUが追加された第二世代のEFシリーズが登場した。(初期に登場したECシリーズはエラッタのせいか、ひっそりとNRNDとなっていた) 2014年に買った100pのプラグイン基板(PIM)をEFのチップに換装し、Chipkit CoreをインストールしたArduino環境上で試してみた。 32MZ EFが積まれたボードは、DigilentからChipkit Wi-FIREとして販売されている。 http://store.digilentinc.com/chipkit-wi-fire-wifi-enabled-mz-microcontroller-board/ 32MXを置き換えるという観点で見ると、 ・下位構成ではROM512k/RAM128kも選択できて、チップ単体で1000円前後から入手可能になっている。 ・最大で144ピンのパッケージが選択できる。 ・12bit 18MSPSのADCを内蔵 ・倍精度にも対応したFPU ・ピンアサインは互換性なし DSPの仕様的には、ARMのCortex-M7クラスの仕様になる。小ロット入手だと単価は32MXとほとんど変わらない。 手軽さだけなら最近はRaspiに流れてしまうんだろうけれど、カスタムボードでも、HALとAPIの選択肢が増えてきたのもあって、いろいろな情報が得られるのでとっつきやすくなった。 多ピンをコンフィグする場合、予めMPLAB Harmony Configurator上でバスの機能ピンの割り当てを検討できるようになり、PPSピンの機能マトリクスを並べてにらめっこしていた頃と比べるとだいぶ検討が楽になった。 最大のパッケージで、UARTx6, I2Cx2, SPIx2 OC(PWM)x6,CAN, ADC (の一部) , 16bitパラレルx1を引き出してみた。 PIC32MXのほうは、従来のPPS対応の1XX, 2XXシリーズのラインナップが再び拡張され、64/100ピンファミリーが追加されていた。 最大でRAM64k、ROM512kで、第一世代とピン互換がある。シリアルバスなどのペリフェラルも増やされていて、PPS化で実質使えるバス数が増えている。クロ...
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