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デスクトップ地球軌道

1億分の1地球儀で遊ぶ  昨年の年末、無印良品で販売されている白地図地球義を購入した。    実は昭和カートン製で、けっこうしっかりした作り。  2種類の大きさがあったが、小さな1億分の1スケール(直径約12cm)のものを購入。  一億分の1スケールだと、1mmが100kmに相当するのでわかりやすい。 定規を垂直に立てて観察してみよう。  生存圏の大気は1mm以下しかない。ISSの軌道も表面からわずか4mm。  この高度の人工衛星は、軽いものだと1年以内に大気圏に突入してしまう。(突入直前に高度200㎞を廻る電波を受信していたことがある)   https://blog.kemushicomputer.com/2016/11/blog-post.html  観測衛星も1cm以内の低軌道に集中している。    地球儀に輪ゴムを張り渡すと、任意の低軌道衛星の経路を模擬できる。 輪ゴムが赤道と成す角度が軌道傾斜角だ。 なお、きちんと円形に張るのは慣れが必要だった。  冒頭の写真ではISSの軌道傾斜角を模擬している。  宇宙まで何ミリメートル?  宇宙スケールで物思いにふける場合、宇宙から肉眼で地球を見るときのスケールが気になることがあった。地球儀をスケールの基準として計算してみると、1億分の1の地球近傍空間はこんな縮尺になる。 地球低軌道 約4~10mm   中軌道 約20cm  測位衛星群の居所 静止軌道 約35.7cm 月 約3.8m  太陽-地球系L1 15m  静止軌道からの眺めを再現するなら、机の上でちょうど良さそうだ。  机の上で、静止軌道の位置に顔を置くことで、気象衛星の視点が得られる。  ただし、この距離では両目の視差だけでも1億倍すると6千km、経度にして9度ほど離れている。 片目で見ないと本来見えないはずの地平線の向こう側を見通せてしまう。 静止軌道に並んで浮かぶ直径2500kmの眼球を想像してみよう…。  こわくなってきたので、 片目を閉じる。     地球近傍ツアー参加シミュレーション  ここはひとつ、地球近傍軌道を巡るツアー旅行に参加していると仮定し、手持ちのカメラで地球を撮る構図...

AR八木アンテナ Rev:B

端末変えたので、AR八木アンテナもバージョンアップした。 アンテナは相変わらず自作のSWRがあまりよくない3エレ八木である。 ちゃんとしたハンディアンテナ買いたいなぁ。 主に端末のおかげだが、使い勝手はだいぶ向上した。 追尾精度も上がってる気がする。  Xperia Rayは3.7inch画面、100g程度と小さいため、大半の人にスケール感が伝わりにくいかもしれない。 アンテナへは、透明な保護ケースを強力な両面テープでL型金具に固定して取り付けている。   現状では追尾にとどまっているが、将来的には、下の画像のようにRTLSDRを動かせるといいかなと思う。 アプリを動かす性能はあるが、RTLSDRのドライバと相性が悪く、Xperia Rayでは動作検証できていない。 でもこの構成はとても魅力的だ。 ソフトウェア次第で、スマートフォンのみで追尾スケジュールの取得、自動受信、デコード、結果のアップロードまでできるだろう。 でも何時着手できることやら…

RFIDと惑星探査

空想宇宙機シリーズ。 とはいえ今回は少し現実路線から・・・ < 遠い道のり > 1輪探査ローバー "Spinner" を作って1年以上。手元においておくといろいろ思考が進んで楽しい。 "Rover" という語源からして、放浪する探査機械というものを夢想して製作してみたが、今のところ、この機械が運用できるのは何もないグラウンドや広場に限られる。 現実を見ると、XBeeは打ち上げ角の関係上、地上間では数十メートルしか交信できないし、バッテリは数時間しか持たない。 車輪に貼りつけた太陽電池は全電力を賄うには(数日の充電期間が許されないなら)足りないし、なによりもセンサ不足なのでちょっとした地形の変化に対応できない。そもそも探査してない。 これが現状。そもそも大きさとコストを限定した時点で、いろいろと物理的にできることが限られている。動画ではいいところばかり編集できるので、つい自分も騙してしまいがちだけれど。 色々あって実機の開発は中断状態だが、こうした単純なロボットを活かすための枠組みを幾つか考える中で、すこし面白そうな手法を思いついた。 < ヘンゼルとグレーテル > 何の変哲もない砂漠に降り立ち、GPSなどの航法システムも存在しないとき、周りを探検しろと言われたらどうするか。 人間なら(生命の危険を感じないとして)、まず降り立つ場所を基準として、道しるべを求めるだろう。周りに目立つものがなければ、何らかの目印を置くことにする。(天文学をかじっていれば、日時計と星座により方角と現在地もわかるがここでは省略)    この道しるべだが、人間でなくロボットが置くとすると、ロボット自身が迷いなく認識できるものが望ましい。 視覚では対象の環境が単純すぎたり、逆に特徴が多すぎたりすると使えないので、あくまでサブシステム。 < 一寸の虫にも五分の魂 > そのお手本となりそうなのが、蟻の行動。 行動生態学の領域や、知能ロボットの分野では、蟻の探索行動が研究、応用されている。その行動にはフェロモン、太陽の偏光、触覚などの知覚が関与しているらしい。 フェロモンだけと思っていたら、巣周辺の地表を荒らして初期化しても、蟻は他の様...

BookSatellite

空想宇宙機シリーズ 今回はキューブを通り越してフラットな折りたたみ超小型衛星。 小型化が活用の道を切り開いた小さな衛星たち。 英語で画像検索すると色々なプロジェクトが出てくるので定期的に調査しているが、最近の超小型衛星は、規格化と参入が進んで回路が洗練されつつある。 中には5cm角の衛星の計画まであるらしい。 ビーコンを発信するだけだったら、アマチュアでも簡単に手が出せる回路規模だけに、教育/技術試験など沢山の計画が目白押しである。 進歩の中の制約条件 高機能化が進んだ携帯電話も、バッテリの動作時間と、人間が快適に扱える限界の大きさはあまり進歩していない。 このスペックを無理しても使いにくくなるだけだろうから。 CubeSatの最大の魅力である小ささは同時に弱点でもある。 CubeSatはみな筐体に太陽電池を貼りつけたタイプが標準だ。これは姿勢制御や展開機構をもたなくて済む利点がある。 ただし、立方体だとすべての面に同時に太陽光を受けることはできないため、前提として6面あるうちの一つの面の発電量でも動作するように設計しなくてはならない。 CubeSatだと10x10cmの面積に貼りつけた太陽電池セルとなる。 この制約下では、できるだけ高性能なセルを使い、通信機とバス機器だけは動作することように設計する。 負荷の大きな機器を積みたいときは、バッテリに溜めた電力を間欠駆動でやりくりさせる。 静止画撮影などは一瞬の負荷なのでリカバリー可能だが、連続して稼働させたい用途には向かない。  小さくても夢を見たいのが常なので、こうした制約をくぐり抜けるには、 A:立方体を大型化する。B:展開式パネルを装備する という道がある。CubeSat規格の最大サイズである3Uになると、こうした条件はあるていど緩和される。   実際最近は3Uサイズの計画が多い。 展開式の場合は、単純に折りたたんだパネルを開いて面積を増やすタイプと、大型衛星のように姿勢制御するタイプとある。Cubeでは前者が多い。 (余談だが、「CubeSat」で画像検索かけると最近は3Uが増えてきた) フラットにしてみる この文章では、立方体という制約を外してみたい。パネル面積を増やしつつ、容積を据え置くなら・・・ CubeSatとして必要...

一日一歩。ただし小惑星時間、の

宇宙機お絵かき改め、空想宇宙機シリーズ 今回は電力を使わずに、小惑星を探検するアクチュエータについて (の妄想) 。 着陸子機と親機 の2次元絵 ひさしぶりにMSペイントを使った絵を・・・(昔はMSペイント使い) 最近NASAの探査機ドーンが到着した準惑星ベスタ。 送られてきた画像を見ていた。 ※3  (意外と複雑な地形があるなあ)   老後は小惑星に住みたい。 とりあえず寝そべって宇宙の広さと、一面のレゴリスとゴツゴツした地表を意識したい。それと良く似たシチュエーションは、たぶん真冬のカチカチに凍った雪原のうえに寝そべり、星を見ていた時みたいな感じだと思っている。 移動手段 この世には無重力ならスラスタ、低重力ならホップ、気体、流体なら気球や翼、惑星重力下なら脚や車輪と、色々な移動方法がある。 「Flesh and Machines」(ロドニー・ブルックス著)(訳書: ブルックスの知能ロボット論 )によれば、NASAもロッカーボギー型で有名なローバーを開発するまでは、色々とエピソードがあったようで・・・。 iRobot社の沿革紹介では、6脚歩行ロボットを超小型の防衛用宇宙機 ※1 に載せ、月着陸の模擬試験をした映像が見られる ※2 。政治的理由で中止されたものの、23キロの小型宇宙機で1キロ未満のローバーを投入する技術が1990年代には存在したようだ。 現在進行形のGoogleのLunar-Xprizeみたいな内容だ。惑星探査車の現代史の分岐点には、多脚ロボットもいたという驚き。 重力天体では車輪型がたぶん一番簡単なので、ローバーというと車輪付きを思い浮かべる。でも小惑星では重力が低いので、ミネルバのようなホップ型などの他の移動法が考えられる。ある程度小さいロボットだと、バッタみたいに跳ねまわるほうが路面に左右されないだろう。 もっと簡単な移動法はないだろうか。 小惑星 小惑星はたいてい自転しており、短い昼と夜がある(長いかもしれないが) 火星以遠とはいえ、日向と日陰の温度差はあるはず。  (最高でもマイナス数十度とかみたいだけど) この温度差を1サイクルとした、形状記憶合金による脚の駆動はできないだろうか。 尺取虫みたいに、投下したランダーを移動させることができたら面白そうだ。電気的なエネ...

RFネットワークは電気昆虫の夢をみるか

1年前のある晩に、田んぼを自転車で横切る最中、虫の音が電波信号に聞こえてきた。 ちなみに東京と言っても、三鷹や調布あたりは結構森や田んぼが残っていて、越してきた時とても親近感を覚えた。 住んでいる間にずいぶん宅地化が進んでいるけれど、時の矢は一方通行だ。 さて、虫の声に掻き立てられた感傷をリセットするために、ダイバーシティ受信ごっこと称して、最寄りのコオロギの鳴き声に意識を向けて、通り過ぎるごとに新たなdBの虫に切り替えるという遊びを思いついた。たぶん疲れていたんだと思う。 最後の虫の音は住宅街に入ると次第に減衰して、コンクリで反射して微妙なマルチパスになりつつも、最後には通りすぎるタクシーにかき消されて聞こえなくなった。 目に見えない電波が日々情報を運んでいる中で、音波もまた情報を運ぶ。田舎では蝉やコオロギの大合唱が、常に同族への信号を送り続けている。ツクツクボウシはなんだかAX.25みたいなフレーム構造があるなあ、とか、アブラゼミはチャンネルを拡大し続ける無線LANの電波みたいだ(うるさい)、などと妄想したり。秋の虫はFMデータ通信の音に似た奴が多い。  複雑化するネットワークがサーバーを内蔵した小型ロボットとなって、一種の生態系と化すという展開は、シンギュラリティを扱うSFでよく出てくる。 田んぼで鳴いてる虫たちも、歌っているのは求婚ではなくてデータ通信かもしれない、と思って聞いていると結構面白い。ただ、同じ所で同じ周波数で発信するというのは、シャノン限界を考えるとあまり効率が良くない行為だ。実際には意味と言うよりも、長さや音色、音圧などの単純な情報のみをやり取りに使っている証拠でもある。 いつかGoogleの刻印がなされた鈴虫が捕まえられるようになるかもしれない。飼っておくと通信帯域が増え、代わりにいくつかデータを収集される、そんなやつ。

宇宙機お絵かき 超小型再突入体試験衛星

宇宙機お絵かき。 今回は物理データを地上に送り届けるグライダーを搭載したキューブサット(の構想) 2009年に、ISSから紙飛行機を地球に落とそうというプロジェクトがあった。結果的に中止されてしまったけれど、軽量な紙飛行機なら再突入に耐えるかもしれないというアイデアは結構魅力的だったと当時思った。 中止された理由は放出方法が不確定であることだったらしい。前例のない軽量物体なので、放出する挙動が掴めないというのもあると思う。ISSではクルーの安全が第一なので、ちょっとでも不安定要素があれば中止されるのが常である。 ISS高度だと希薄だが大気があるため、物体は数ヶ月で落ちる。ISS自身もリブーストという高度修正を行い続けないと落ちてくる。 CubeSatをその高度に放てば、同じように数カ月で大気圏に突入する。 紙飛行機も同じように落ちてくるだろうけれど、確実に落としたい。再突入用の軽量なグライダーを落とすための仕組みをあれこれ考えて、もうちょっと具体的にしてみた。もちろんこれは妄想である。 <衛星に格納する> ISSにはCubeSat用の放出機構が付けられる予定なので、CubeSatにグライダーを収めよう。 図の衛星は3Uと言って、3つ分重ねたCubeSat規格の最大サイズ。スロットをまるごとひとつ専有する。 これで放出方法は大丈夫だろう。 衛星とグライダーを切り離すのは再突入直前まで待つことにする。 衛星に収めることでもう一つのメリットが発生する。それは大気圏再突入の時期がモニタリングできるということだ。ソユーズなどの宇宙船に例えれば、軌道での動作に必要なサービスモジュールである。紙飛行機だけでは、地上に電波を送ったり、数ヶ月稼働するシステムを収めることは難しい。 紙飛行機だけだと、結局いつ地球に戻ってくるのかはわからない。大気の密度は結構変わるので、再突入の精密な予想はまだない。 おそらく大気圏に無事戻っても回収は難しいだけに、せめて軌道側での情報は沢山取得したい。 <大容量データ回収> せっかく地球に戻ってくるので、なにか役割を期待したい。 ひとつ考えられるのが、HD映像など、小型衛星では難しい大容量データの回収。 microSDを一枚でも、最近...

AR八木アンテナ

手持ちの八木アンテナによる衛星追尾をしてみると、見えない衛星の導入を簡単にしてみたくなる。 …と思ったので思いついたのは、スマートフォンを八木アンテナに取り付け、ガイドさせるというもの。最近流行りのARだ。 昨今のスマートフォンは計算性能含めて立派なコンピュータと言えるが、センサを搭載したり、手のひらサイズだったりすることで、より人と環境にフレンドリーなデバイスに進化した。 今までの歴史に登場した様々な端末でも軌道計算は可能だが、iOSやAndroidでは加えて以下のセンサを使うことができる。 現在地→GPS 方位角→電子コンパス 仰角(姿勢)→加速度センサ これらの連携により、計算機は軌道計算を観測者の現在地、方向を含めて算出することができる。  Androidには既に、「GoogleSkyMap」のような角度+コンパス+GPS座標を使ったAR天体ビューワーソフトが存在するし、すでにToriSatのようなISSビューワが親しまれている。  今回は任意の衛星を導入したいので、TLEを入力できる汎用なものが必要になりそうだ。 TLEとは地球軌道上の衛星の軌道要素のフォーマットで、軍事以外の宇宙機はすべて登録されている。 PCの軌道表示ソフト「Orbitron」のようなソフトは無いだろうか。 ・・・で、たまたまAndroidマーケットで検索したところ、まさに上記のことができるアプリを発見。作る人はいるものだ。 「DroidSat」  GoogleSkymapのようなAR感で、TLEデータをダウンロードして座標とともに表示してくれる。 今のところ、目的の衛星の現在地を眺める以外はほとんど機能が無いので、改良に期待するか、同じようなアプリを自作するべきなのかもしれない。 手持ちの端末がAndroid1.6止まりなので、他にもよさそうなアプリがありそうな気はする。 試作 6素子の500円アンテナにAndroid端末(HT-03A/HTC magic)を取り付けてみた。 うーん、それにしても見た目が・・・  せっかく追尾するからには、もうちょっとアンテナ自体の指向性を増したい。6素子だと16方位の指示くらいでもよさそうな気がする。  結果としては、かなりよかった。 ...

イトカワの3Dデータを眺める

話題としては相当出遅れたが、2007年からはやぶさが捉えた小惑星 25143  イトカワの形状データが公開されている。 HAYABUSA Project | Science Data Archive http://darts.isas.jaxa.jp/planet/project/hayabusa/shape_ja.pl これをモデリングソフトで見るにはSTLデータが読めるものが必要。 あと加工するために、DXFやその他フォーマットに変換できると便利なのだが、MeshLabというオープンソースのメッシュ形状編集ソフトが使えた。 http://meshlab.sourceforge.net/ MeshLab自体でもデータの閲覧が可能。最大となる 1,579,014頂点のデータも少々時間はかかるが読み込んで変換できる。 ピーナツをグリグリ動かして眺められる。 Shade12.0.2ではDXFがエラーになるらしくどのサイズでもハングアップするので、Wavefront obj形式にしたところ大きなイトカワも表示できた。(64bit版にて)   表面材質をいじってレンダリングしてみた。 ラッコと呼ばれる所以ですね。   なにもしないと光沢がキツすぎて、てかてか光った蝋細工みたいになりがちなので、材質はいろいろ試行錯誤できそうだ。  読み込み時にサイズを指定するが、900~1000倍のどこかで取り込めば本物のイトカワ(長軸で約535m)と同じスケールになる。  Shadeで対天体静止中の宇宙船視点のレンダリングをして見た。 宇宙船を1.5km離れたところに配置して、100mm望遠でレンダリング。  黒いのは宇宙船の影だった。 はやぶさみたいに小惑星に影が落ちている。      

フラクタル構造の汎用作業ロボット

SF的には最強?とされるロボットは人の形をしていない。自己相似な枝構造を持つ奇妙な形をしている。 Bush RobotとよばれるフラクタルなヤツをCGで再現しようとしたが、GoogleSkecthUPではこれ以上枝を増やすとクラッシュしそうだったので諦めた。枝が指数的に増えていくのでごまかさないととてつもなく負荷がかかる。 この知性を持った茂みが万能なのは、人の形をかたどるよりも、マニュピレータの塊としたほうがはるかに色々な状況に対応できるだろう、という理由から。 ストロスのSF的には原子レベルまで枝分かれしたマニュピレータを備えていて元素変換を行い、周囲の物質から自己複製を行ったりする。あまりに細かい構造なのでパッと見ではモヤモヤした球体に見える。とのこと。 …あまり近づきたくないヤツだ。 生物でこういう構造を取るものは少ないが、無駄に腕が多い生物はたいてい海に住んでいる。 タコ、イカ、ウミシダ、などなど。やはり陸では重力が淘汰圧となるのだろう。 このロボットもネックとしては腕の多さ。 多脚ロボットなんて目じゃない量のアクチュエーターと制御機構、バッテリが要るだろう。 もっと腕の量を減らさないと、現代の技術では実現するメリットは無いだろうな。   こういう系のロボットが出てくるSFとしては、ロバート・L・フォワードの「ロシュワールド」や、チャールズ・ストロスの作品がお薦め。 参考 http://www.livescience.com/457-freaky-fractal-fingers-fingers-fingers.html http://www.frc.ri.cmu.edu/~hpm/project.archive/robot.papers/1999/NASA.report.99/9901.NASA.S3.html

宇宙機お絵かき 建設作業船

大宇宙の侵略者シリーズ  SF宇宙船おえかき、第nkB(キロベース) 細菌に感染するウイルスをバクテリオファージと言うけど、そいつの電子顕微鏡写真が結構カッコ良い。 足もついてるし、まるで侵略者を絵に書いたようなデザインをしている。 ということで絵に書いてみました。 最近、「破壊する創造者」 っていう本を読み進めて、ウイルスの見方が変わった。ということで2時間ほどで製作。 作業船です。 はい。 どうみても宇宙世紀臭がしますね。    全長は30m程ということにして、作業用の脚が3本。ほんとは6本欲しいけどさすがに多すぎかなと思い取り付けず。 …作業に応じて取り替え、増設するということで。 6角形のシールドに覆われた部分が船殻で、各面は耐放射線シールドを貼りつけた構造。 上に太陽電池貼りつけたりできそう。 てっぺんはエアロック、3つの姿勢制御スラスタ。 宇宙船の前方? はメインエンジンクラスタが中央に鎮座する格好。 周囲に照明とセンサ等がある(と言ってまだ作り込んでおらず) 中央のトーラス内部は燃料タンクになってることにする。 今回は付けなかったが、トーラスに球形の増槽や、コンテナを3面に取り付けられる。 そもそもこんな大きなアームが要るだろうか… 姿勢は乱れるしあまりいいことなさそう。 ステーションの構造に1本あるいは2本の足でとりつき、残りの足で資材の組み立てを行うといったことが出来るだろう。 宇宙世紀 時代が進めば、海賊行為をするためにこの船で強襲する輩が現れたりして。 以上お絵かきでした。

プリンタブルサテライト、FabSat

    非実在衛星シリーズ第6回くらい目。 今回は軌道上にインクジェットプリンターを打ち上げる話。 というか、与太話。 発端は某衛星のDBMをつくっていたことに始まる。 DBMとはダンボールモデルのカッコいい呼び方( 原典 )。 紙で作る衛星の模型である。 衛星に限らず、実物大の模型は形状把握、広報にとても役に立つ。 そして3次元モデルから出力した各辺の寸法図を印刷していたところ、プリンタのインク切れに見舞われた。 モデルといえど作るのはめんどうだから、最近はやりの3次元プリンタで出力したいな・・・ と思ったところ、この話を思いついた。  かつてほぼ未経験の状態で、 一人で回路設計、基板パターン設計、エッチング、基板加工、ハンダ付けという、基板の製作をやったことがあった。 回路製作のニーズがあり、机には卓上ドリルがあるいい環境に恵まれて、いろいろな部材や工具を試していった。  翌日の動作試験のために、1日で全部やったこともある。 ぶっつけ本番ばかりだったけれど、 趣味だったジャンク品の分解、改造遊びが現実の電子回路製作にも通用するんだ、ということを確認できた。 以来、似たようなことしかしてない気もするけれど…   一人で行う製造は最終成果物が現実の物体であるという点で、幅広い技能を要求される統合分野だ。  もうさすがに基板加工まで人力でやるのは勘弁だが、最近パーソナルファブリケーションが隆盛しつつあるようでわくわくしている。 プリンタブルサテライトのアイデアも、Reprapのようなハンドメイド3Dプリンタに触発された部分がある。 この文章ではネタ考察として"紙っぽい衛星の印刷 "  に限定したが、きっとロボットも印刷と同じくらい気軽に生産できる時代がくると思う。 Heavy-duty , no gravity  衛星が構造計算、熱設計、各種試験といったレポートの山を築くのは、ロケットに乗る資格を得るためであり、その後も簡単には壊れることなく機能し続ける保証のためである。 これは輸送手段であるロケットが「飼いならされた爆弾」であり、恐ろしい火力の塊なのだからしょうがない。 あと、打ち上げたら二度と修理できないから、何としても壊れない、あるいは壊...

宇宙機おえかき~可視光通信実証衛星~

非実在宇宙機ライブラリ 約3回目。  今回は可視光通信を実証する衛星を考えてみた。 以下設定集。 <非実在仕様> キューブサットタイプで、高輝度LEDアレイを積んだ衛星を想定する。  衛星バス、ミッション部、LED白光面という3つのセクションに分けてみた。 対角の金属ロッドは無線アンテナ。 展開はバネを利用した展開機構で、真ん中のミッション部が辺に近い軸から180度外側に展開する仕組み。 バスとLEDは同一軸で固定されている。 20センチ四方なので、電力収支、熱構造、内部空間的にかなりカツカツだろう。 LEDアレイは放熱機構を考えて、携帯用ルーペみたいにスライドする方式がひとつ、 ミッション部がLEDアレイと同一平面にセンサも露出できて便利そう という苦し紛れの利点がひとつ。  実際には2つのブロック([衛星バス+ミッション]と[LEDアレイ])で十分だとおもうので、搭載機器の温度管理を考えたら、やたら展開するのはあまりよろしく無さそう。 今まで打上げられた小型衛星も、構造が複雑なものは機構展開に失敗しやすい(あたりまえといったらあたりまえか・・・)があるので、できるだけ可動部を減らすか、複雑な展開機構を捨てることが必要だ。    後ろから。  無線は地上からのアップリンクとダウンリンク用。 LEDはまだおまけなので。  ミッション部と独立の汎用衛星バスが、衛星を管理する。  軌道-地上間可視光通信には地上局とのタイミングも関係するだろうから、結局別な通信手段は必要になる。 全部光ってすると、天候が悪かったらだめだね。  姿勢制御は磁気トルカ程度のみ。 リアクションホイールは50x50センチの衛星までしか採用されていない模様。  < LEDによる可視光ダウンリンク>  小型衛星のコンセプトとしては、打ち上げるリソースは最小限に、地上側でできることは地上でとあるので、衛星機能が正常であれば、 まず人力で可視光ビーコンとして確認できるか確かめ、地上局設備によっては高速ダウンリンクフェーズに移行 といったステップを踏む。  高速と行っても、どの程度できるかは未検証。 「きらり」(OICETS)...

おえかきと宇宙船デザインについて

中学の頃、ペイントで書いたシャトル  宇宙船の造形について考えたことはあるだろうか。   物語の宇宙船は流線型で巨大なブースターがついていて、宇宙空間を自由に動き回る。   そんな造形にカッコよさを見出しつつも、現実の宇宙船はスペースシャトルをのぞけばみなビールの缶をつなぎあわせたような造形ばかり。疑問を持ったことはないだろうか。  低血糖で眠れないので、現実的な宇宙機のデザインが何に決定されているのか、基本法則は何かを架空宇宙機を描いたときに思い浮かべた条件から洗い出してみた。  もちろん、私はスターウォーズを目の敵にするほど狂信的ではない。 アバターの宇宙船にはわくわくした。無骨な宇宙機よりは、カッコいい宇宙船が好きだ。   ただそれらは空想であって、ハリウッドの力学/漫画物理学によって創造されたデザインであり、舞台設定も現実の宇宙機との接点はあまりない。  CNW推進、ハイパードライヴ、慣性駆動が実現するなら、ここに書くおはなしも古いものになっているはずだ。  幸か不幸か、2010年現在、これらはすべておはなしにとどまっているけれど。 <宇宙船を描いてみる>  ぼくのかんがえたさいきょうのうちゅうせん を脱するには、いくつかのシミュレーションを行う。                     ・建設時の制約がデザインの大枠を決める             ・万能の宇宙船はない             ・宇宙船は閉鎖系である             ・巨大な推進力には、巨大な燃料タンクが必要だ             ・無重力は上下左右の区別を無くして...

じゃがいもは小惑星になりうるのか ~quite the potato~

 小惑星はよく、「じゃがいもみたい」と称される。  逆もまた真なり。 我々は慣れ親しんだ価値観にもとづいて比喩を創りだすが、小惑星の住人は考えを異とするかもしれない。 冗談はさておいて、小惑星の描写にじゃがいもは使えるのか実験してみた。 用意するもの ・quite the potato  おあつらえ向き(なじゃがいも) ・camera ・Photoshop ・SAI 結果 十分、らしいですね^^ 適当につくったけれども・・・  反省 ・メークインはバラ売りしてなかった。 ・モノクロにしただけで使えるんじゃないか疑惑  これで小惑星帯を調査する宇宙船の背景ができました。   ・・・小惑星15764128番を調査する有人探査船。 長い旅路を寝て過ごしてきた航宙士は今、水栽培でどっさり育ったジャガイモを食べるという試練に直面していた。 彼はこの先1週間の献立を想像したくなかった。・・・(フィクション)