ダイソーでLED腕時計が売っていた。腕時計というには大きめだけど面白そう。 タッチといいつつ、スイッチを押すと4秒だけ時刻が表示される仕組み。 お約束の分解。 やや不穏な手触りのシリコンバンドは本体構造も兼ねていて、中には丸い基板が収まっていた。スマートウォッチっぽいデザインは後から決まったかのような…。 基板面までは普通の見た目だった。 よく見るとコイン電池に絶縁用シートとバネ金属が貼り付けられている。どちらかと言うと基板側にあるべきかも…。 LED側については、最初チップが見えなくて焦ったのだが、よく見ると空中配線らしきものがある。 手持ちのGX200のマクロで撮影後、拡大したものがこれ。 ワイヤボンディングがみえる。 全部剥き出しの状態だ。 裏のICのように、シリコンダイを基板に載せてワイヤボンディングしたあと、黒いエポキシで封入するのはコストダウンされた基板ではおなじみだけれど、一切保護しないというのははじめて見た。おそるべきコストダウン手法 光らせてみると、ちゃんと機能していることがわかる。 ただ、写真の時点で右上の一つが破損してしまっていた。 ちょっとでも触ったらアウト。 触っただけで壊れるから、これを元通り枠にはめて組み直すのにも細心の注意が要る。 潰れたLEDは、 1005サイズの赤色チップLEDがたまたまあったので、実装してみた。 一応1005のパターンも存在している。 気になって調べると、ほかの激安LED腕時計の中身と部品の構成が似ていた。 http://dangerousprototypes.com/forum/viewtopic.php?f=2&t=5541 低コストなワイヤボンディング設備だと、ダイの実装は人が行い、ワイヤボンディング自体は画像認識を備えた機械実装で行われているらしい。 LEDのダイは小さすぎるので、全部機械実装している気もするけど… 量産は奥が深い。
kent`s prototyping memorandum