スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

3エレ八木をつくる

久しぶりにアンテナを作ってみる。 手持ちで扱いやすい3エレの八木アンテナ ISS放出小型衛星が何度かの延期を経て、ようやく旅立った。ステーションから撮影された放出後の衛星の画像がかなり綺麗でうらやましい。  今のところ全部信号が来ているようでめでたい。 まだ正式名はないがTLEは出ているので、どこにいるか見てみると…  結構離れてきたけど、この密集ぶりは新しい… 放出された翌日に6エレ八木で聞いてみたが、あまり大きく聞こえなかった。 どうも6エレの500円アンテナをテキトーに作りすぎたらしく、衛星はおろか付近のAPRS(※1)のデータすら受信が怪しいので、MMANAを使って作ってみることにした。  アンテナ解析ソフト MMANA  http://www33.ocn.ne.jp/~je3hht/mmana/  ※1 APRS ( Automatic Packet Reporting System)    運用周波数については  http://wikiwiki.jp/dcn/?  APRS%2FFrequency ネットの解説をたどりながら、まずダイポールを作り、そして2エレ、3エレ、4、5,6エレと作ってみた。  ある程度手動で配置してから最適化を行うと、たとえばSWRを1に近づける過程で、エレメントの間隔や長さのパラメータを自動的に調節してくれる。 今回はこの値から、まず試しに3エレを実際に作ってみた。  素子はφ3mmの真鍮パイプで、根本にタカチのSW-60を使用。中でスズメッキ線をハンダ付けして、SMAコネクタに接続した。 両端はハンズでみつけたキャップをはめて安全に扱えるようにする。 その他の素子はφ3mmのアルミパイプで作成。 インピーダンス整合のために輻射器と放射器が離れていて面白い。  性能としてはAPRSパケットがやっとデコードできるようになり、衛星のCWも強く聞こえるようになった。方向は多少ずれても受信できるので気軽に手持ち受信できて良い感じだ。 そろそろ、アンテナの性能を測定できる環境を整...

監視カメラをLANケーブルで延長する

中古で見つけた業務用カメラのVC-C50iをどう使うか考えて、置き場所の自由を増やすことにした。 映像をLANケーブルで延長することはしていたので、今回は電源も延長する。  写真は市販のLAN延長用アダプタを使ったもので、監視カメラの映像出力(BNCコネクタ)と2.1mmジャック、音声RCAジャックがついている。千石電商で購入した。  音声信号用のRCAコネクタの信号ピンが曲者で、相手のメスコネクタによっては接触不良となるので注意(ちょっと曲げた)。  ビデオバランがついているというので使ってみたけど、別に秋月のLANコネクタ(パルストランス無し)を使って自作したものと比べて違いはあまり見られなかった…。  LANケーブルを延長用のツイストペアケーブルとみなせば、RS422なら上下2ch、RS485なら4ch通せるので、重たいケーブルを使うよりおすすめ。 差動ドライバはLTC485などが秋月で入手できる。 LANコネクタ(DIP化キット)  http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-05404/ LTC485  http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-02792/  電源も供給しているので、LANケーブル1本あれば好きな場所にカメラを設置できる。 20mほどのケーブルで試したが、カメラは無事起動した。あまり長いと配線抵抗が増えてダメかもしれない。  RCAジャックで測定すると30Ωほどあった。  このカメラは赤外線リモコンかRS232/485で遠隔操作ができる。お手軽にIRレピータを作り、音声端子経由で伸ばすとよさそうだ。 アナログVGAなので、最近のWebカメラと比べると広角側の画質は荒く感じるけれど、光学系がしっかりしているので、ズームして観察する用途ではかなり強力なツールとなる。 人の入りにくい実験環境の監視モニタとして使えるように整備している。

デスクトップ更新

 今までアーキテクチャはLGA775/DDR2のままで来たけど、最近は起動にも5分、ログインしてから使えるまでに5分くらいかかるようになり、さらにCGやAdobe製品の動作が重たいので、中身を総入れ替えすることにした。  いまやノート全盛の時代だというのに…。   2年ぶりに自作PCの情報を仕入れてみたけど、最初にLGA775にした2008年もVistaによってDDR2価格が暴落していた時だったので、どうもDRAMが安くなるたびにシステムを買い換えている印象が。 ケース G4ポリタンク(引き継ぎ) CPU: Celeron G540 マザボ: P8B75-M メモリ: DDR3 4GBx2 (8GB) SSD: Intel 330 120GB HDD: 1TB(引き継ぎ) GPU: Geforce GT220(引き継ぎ) CPUクーラー: Big手裏剣 コスト重視で、メモリを2倍に、CドライブをSSDという流行りの構成。 CPUは飾りなので最下位に。本当はIvyBridge世代のPentiumにしたかったが売り切れていた。 起動が1分で終わるようになった。メモリ不足からも開放され、起動していたソフトウェアを再び開く際の応答停止時間がなくなった。 HDDが1基になったので騒音も減った。 前の構成よりもスリープ時の挙動が安定するようになった。  と個人的にはいいことづくめ。 以前の構成は木箱に受け継がれ、Ubuntuを入れて開発環境となった(完) HDD収納用に上に箱をつける予定だったけれど、余っていた2.5インチHDDを内蔵してしまったため、これで完結してしまった感がある。

テプラでシルク風シールづくり

テプラを使っていて、たまにPC連携でロゴ印刷マシンとして使っている。 白黒2値にして、Photoship等でemf形式にして書き出せば、図案をテプラ用のエディタに持っていけるのでおすすめ。 透明白文字というカートリッジを手に入れたので、基板に貼るとシルクの代わりになりそうと思い、試してみた。 こちらはこの夏に取り掛かっていた某プロジェクトの試作基板。削りだしなので、シルクは望めない。 ワンポイント貼り付けるだけでもかっこいい。 自分で作ってきた基板は最終的に物理的に手の届かないところへ飛んでいってしまうものばかリだった。  念には念を入れ、また夏が半田の煙と共に消えてしまった事実から目を背けたい。 貼り過ぎには注意しよう。

Chipkit

Arduino API互換のPIC32ボード ChipKit Uno32 DigiKeyで部品注文ついでに取り寄せてみたもの。 (DigiKeyでもArduinoシリーズを買えたりするんだなあ) Chipkit本家 ボードとしては、Uno32の後継なのか、RAM2倍、ROM4倍の uC32 というのが出ているので、今後はそっち買ったほうがよさそう。(チップだけ一緒に注文してたりする…)  IDEもArduinoと同じインターフェースとなっていて、サンプルコードレベルではまったく差異を感じない。  ライブラリレベルだとどうなのかは調査中。  IDEのBoards.txtを見てみると、80MHzで動かしているようだ。 拡張ピンも使えるシールドを基板で起こしたいなあ。 PIC32MXはアマチュア衛星に搭載されてる実績があるのでとても興味を持っている。

RFIDを試す

ありとあらゆる物にタグが付けられ管理される時代が既に来ている。 その要となるRFIDも、タグやリーダー/ライタが工作用として入手しやすくなってきたので、とりよせて試してみた。 RFID  http://ja.wikipedia.org/wiki/RFID 試したのは日常でもおなじみのパッシブタグで、読み取る側の電磁誘導磁界を利用するもの。タグに電池が必要ない。 1、 125kHz リーダー Sparkfunが取り扱うID-12というリーダー  ブレイクアウト基板も用意されている。 https://www.sparkfun.com/products/8419? タグも数種類ある。 千石電商で購入。 利点:ID-12の扱いが簡単(UART/RS232レベル、9600bpsで64bitのカードIDを返すだけ) 欠点:タグを大量に揃えようとするとかなりコストがかかる、コリジョンには対応してない 2、13.56MHz リーダー/ライタ Aliexpressで見つけた、NXPのMFRC522というチップを使ったリーダ/ライタ基板(お試し用RFIDが2種類)。 Adafruitが扱うリーダ/ライタも興味深い  http://adafruit.com/category/55 MIFARE規格 http://developers.orangetags.jp/words/mifare 今回は追加でラミネートされた円形のRFIDタグを40個入手した。 利点: タグ20個12ドル程度で入手できた。 (電子工作用ルートでは突然の1個約3ドルという値段設定なので注意) リーダーはコリジョン検出が可能(アンチコリジョンにも対応してるはずだけど調べないと…) 3、読み取り距離 タグだらけ。 読み取り距離を調べたところ、ID-12とカード型タグの組み合わせは最大約60mmだった。 13.56MHzのリーダ/ライタは、カード型タグで約50mm、直径25mmの円形タグで距離30mm程度だった。思ったより短い。  リーダ/タグ共に、出力は置いといて、コイルの大きさが距離に関係している。円形のタグで...

音声テレメトリ基板

Arduino互換の音声テレメトリボード。 基本仕様は FemtoCube と一緒。ただし気圧センサはSCP1000をBMP180に変更した。 基本仕様 3.3Vバス電圧 MCU:Atmega328 8MHz -NS73M (I2C) FMトランスミッタ -ATP3010F4 (I2C) 音声合成IC -BMP180 (I2C) 気圧センサ -LSM303DLH (I2C) 3軸磁気/加速度センサ まとめ買いしていた秋月の片面C基板上に実装してみた。UEW配線をするときは片面の基板がやりやすい。スルーホールだとはんだの使用量が増える。 黒いスペーサは最近千石で見つけたジュラコンスペーサで、ちょっと高いけど6角柱でかっこいい。 主にATP3010F4の制御ピンの検討用に作ったものだけれど、データ供給源としてセンサを幾つか乗せてみた。システムとしては、不安定な太陽電池電源の場合でも動作させるために、RTCの追加、供給電圧、明るさ等のアナログ値のモニタもできるようにしたい。 もう少しマシな送信機とGPS、外部ROMを追加すればCanSatと言い張れそう。 簡易ながら太陽電池駆動が可能。 小型の電気二重層キャパシタ(5V 0.1F)でバッファしたものを3.3VLDOで安定化してるだけ。 バッテリはまだ搭載していないので、日が沈むと動作停止する。 熱試験をしてみた。 灼熱の直射日光下で、トタン屋根に置いて動作させた。システムも触れないほど熱くなる。 こういう時、本体を屋外に放置して、無線でラジオから動作確認できるのは地味に便利。  ATP3010F4は、温度による内蔵RC変動の影響を受けないようI2C経由で制御しているが、サンプルソースを組み込んで放置しておいたところ、音声が出てこなくなった。温度変化かな…?  Sleepピンを配線して、データを読ませる度にSleep状態から復帰するように追加してみたところ、問題は起きなくなった。 I2C経由で制御できると、制御ピン数が減るのでとてもありがたい。 参考 片面ガラスユニバーサル基板 Cタイプ  秋月電子 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-00517/ ...

PTZカメラとVulkanoflowでネットワークカメラ

ジャンク品は組み合わせるとたまに間に合わせ機材へと進化する。今回はキヤノンの業務用PTZカメラとVulkanoflowを使ったネットワークカメラ。カメラの機能にアクセスして、視点操作もできる。 ※間違いなく普通のIPカメラを買ったほうがお手軽です。 機能 ・光学25倍アナログカメラ+映像/音声配信(iOS/Androidアプリ有り) ・電源一つで動作(有線/無線LAN接続) ・遠隔操作可能(タイムラグはひどい) 材料 ・業務用PTZカメラ VC-C50i  払い下げ品っぽいのを4つほど確保。リモコン付き 各¥1k ・Vulkanoflow 後ろにビデオ端子とLAN端子がたくさんついていたので確保 ¥1k ・三脚とビデオケーブル、延長コード しめて2千円ほど。 外観 寄せ集め 一体化 望遠端で壁の温度計を映したところ。 広角寄りだとディテールは潰れて見えない。  使い勝手 Vulkano flowはもともと自宅のビデオデッキにつないで外出先でビデオコンテンツを視聴するためのロケフリ機材。なので画質自体は有線キャプチャと遜色無い。  無線LANを内蔵しているので、電源以外のコードが不要。 音声は別途マイクとマイクアンプが要る。 学習リモコン機能はビデオデッキやチューナー操作のための機能だが、今回はカメラ操作に応用している。Arduino等にIRレシーバーを組み込めば、外部機器へ簡単なコマンド実行もできるだろう。ペットへの餌やりとか、簡単な車体操作とか。  ただ、配信映像は機器の性質上、プライベート用途にしか利用できない。Ustなどと連携できたら面白いのだが。  遠隔操作のタイムラグが数秒あり、学習機能でリモコンの操作を覚えさせて、首振りや光学ズームをしても、反映されるまでに結構時間が掛かる。 そのせいで連続操作時の加減が難しい。 組み込みで使える遠隔操作用のIPカメラのネットワークモジュールが入り用であれば、Aliexpressを漁ればビデオデコーダ搭載の組み込み用Linuxモジュールが数千円で買えるので、そっちを使えば幸せになれそう。 

ミサイルスイッチ

千石で見つけたミサイルスイッチを使った工作。  スイッチカバーはSparkfunのもの。 ちょうど良い大きさのトグルスイッチと組み合わせる。 タカチのケースに入れて、どこでもスイッチを入れることができる。それだけ。 なんというか、子供の頃に見たかっこいい計器盤ごっこができますね。 何に使うかは特に決めていない。 モデルロケットの制御卓。 ブラックロック砂漠にて ミサイルスイッチということで、過去の写真を漁ってみた。ブラックロック砂漠でモデルロケットを打上げてるアメリカの愛好家の制御卓。点火スイッチは普通に押しボタンだった。 現実的なところでは、仕事だと試験してるシステムの電源投入スイッチに使うといいかもしれない。 今日日はソフトウェアやタッチパネル全盛になってしまったが、ゴツい物理スイッチの存在感とメッセージ性は無意識に働きかけるものがある…

FX-600を使ってみる

仕事で使う温調はんだこてが使いやすかったので、自宅にも欲しくなった。 調べると白光のFX-600が、グリップに温度調節ダイヤルを内蔵して安いので、Amazonでこて台、半田リール台とともに揃えてみた。http://www.amazon.co.jp/dp/B006MQD7M4 はじめはステーション型を考えていたけど…ちょっと高すぎるので保留。  使ってみないとなかなか実感できないもので、いままでは普通のセラミック式で頑張ってきた。  小手先も三種類確保して、これで快適なリワークライフが認可された。  特に試作で基板にピンヘッダ立てた後、修正を迫られるようなときに威力を実感。 ・・・・・・・・・ ということでネタをひとつ。 液晶モジュールのフラットケーブルが少しちぎれてしまったので、これを修繕してみた。 なんとかしてカプトンの表皮を取り除けば、下の銅パターンにはんだを載せることができる。 ここ数年、幾多の危機を共に乗り越えてきたごく普通のデザインナイフで少しずつ傷を入れて剥ぎ取る。 後はポリウレタン線(φ0.26mm)で配線。はんだ付けした箇所は接着剤で固め、ストレスがかからないように扱う。