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Arduino互換汎用データロガー 2017

4年目のArduino互換データロガー基板。第三世代ということで、今までのプロジェクトで載せたことのある機能を盛り込んで、独立動作する汎用的なオンボードコンピューターとして使えるようにしてみた。 スリープ機能を重視し、目標消費電流は平均3mW以下。 https://github.com/kentN/OBC644-10D システムブロック図  今回はATmega644PA/1284Pを8MHzで動作させて、3.3V単電源とした。 オンボードの機器として、MPU-9250とRTCに加えて、気圧センサ(MS5611)とシャントモニタ(INA226)を追加。  外部電源出力は、この基板では主にGPSやUART接続の通信モジュール等の接続を想定している。 基板の電源と独立した2つのレギュレータを載せ、マイコンから個別に出力をONOFFできるようにした。 EN出力付きのレギュレータは、ロードスイッチとしても使うことができる。レギュレータの各種保護機能により、下流での電源異常時の波及故障を分離できるのも良い。 とショートモードばかり気にするお仕事の癖が出てしまった…。 いろいろな故障モードを発生させることで、システムは強くなっていく。  また、SPI接続の各種ROMに対応。SO-8サイズのFlashROMやFRAMを搭載できる。 microSDカードでも、ブランド製品は初期化後アクセスしない期間の待機電流は100μA程度まで下がるが、大容量のデータを貯める必要が無ければ、オンボードのメモリは電力的に有利だ。  初めて素子を45°配置してみたが、なかなかかっこいい。 基板はelecrowにいくつかの基板を一緒に発注している。発注して6日で届くので便利だ。(輸送はShenzenDHL)年々品質が上がっているような気がする。  実装が一通り終わったところで、スリープモードに移行した場合の消費電流を調べた。 MPU-9250やINA226はデフォルトだと電源投入後すぐに動作を始めるため、何もしなくても数mA消費してしまう。こうしたセンサはパワーダウンを有効化するためにコマンド送信が必要だ。センサをシャットダウンすることで、基板全体での待機電流値は200μA程度にまで落ちた。 消費電流の調査(デバッグ) 200