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4月, 2012の投稿を表示しています

太陽電池とキャパシタふたたび

計画凍結状態だった観測ノードの回路実験ふたたび。 まだ治具作っただけですが。 120FのEDLC(電気二重層キャパシタ)と1Wの太陽電池(2V 500mA)を日向に放置してみたときの写真。 10分くらいで満充電状態。今回は太陽電池の最適動作点とEDLCの耐圧が近いので、逆流防止ダイオード以外は挟んでいない。  このままニッケル水素充電池の単セルを充電するようにするとちょうどよさそうな気がする。ちょっと発電しすぎなので、セル面積を減らすか、負荷の消費を増やさないと問題になってくる。   FETはEDLC、電池の充電回路の切り離しと、太陽電池のダミーロード(LED?)等の負荷切り変えにつけるとよさそうだ。ここはマイコンの介入は無しにする。 今回の試験用治具の構成。  FemtoCubeの回路をスロットインしている。 DCDCコンバータで3.3Vを生成して駆動している。 気圧、気温、キャパシタの電圧をモニタできる。 Xbeeを除くと、センサ駆動時以外はスリープしていて、0.1mA程度しか消費しないので、今回の電源回路はだいぶ過剰だ。 JPEGカメラとかも駆動できるだろう。 おまけ。 ダイセンのモーターをキャパシタで回したところ。定格3~6Vなので、2V以下だとゆっくり。 ただし30分くらいは平気で回っている。 ロスの少ない低電圧モーターなら、もっと回りそう。 部品  1W太陽電池(OptoSupply製)  http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-05205/ 120Fスーパーキャパシタ    http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-05279/

DSO QUADのサードパーティ製アプリ

オープンソースなオシロ、DSO Quadを 去年の8月に入手した 。 出た当初はバグも多かったけど、最近はファームウェアアップデートを繰り返したからか、だいぶ改善したとおもう。 なんだかんだで趣味の作業には使っている。 最近SeedStudioのWikiを回って見つけたのだが、DSO Quad用に書かれたサードパーティのファームウェアがでてきたらしい。 DSO Nanoでは使い勝手を改良したファームウェアというのがあるとは聞いていたけど、Quadではどうだろうか。 そのあたりが書かれた記事 DSO  Quad For Dummies http://neophob.com/2012/03/dso-quad-for-dummies/ そもそも起動時に押すボタンによって4種類までのアプリケーションが切り替えられるらしい。1種類はオシロとしてのアプリで、残り3つが空き状態なのだろう。 一番左端のボタンはUSB経由のブートローダーだが、横の3つはオリジナルのアプリの起動に使われる。 この記事にはMacでアップデートを行うとFlash領域が埋まってヤバイとあるので、窓かLinuxを使うほうがいいみたい。 ためしに何も入れてない状態で切り替えてみると、●ボタンにはなにか入っている・・・。GUIが違う以外は見たところオリジナルと同じファームのようだが… ほかの■と▲2つは何も入っていなかった。(起動ロゴのままブザー音が永遠になり続ける) せっかくなので上の記事で紹介されていた周波数特性計測とロジアナを入れてみた。 本来のオシロスコープのファームウェアもサードパーティ版があるが、それは本体のスロット1(オリジナルのファーム)を書き換える。 以下2つはオリジナルファームとは違うスロットに格納される。ブートローダーにそのまま放り込んで大丈夫らしい。(どのスロットを使うかはアプリ次第みたいだが) Essential scrap 周波数特性  http://essentialscrap.com/dsoquad/freq.html   slot4 4chロジアナ  http://essentialscrap.com/dsoquad/logic.html  slot3 (あの謎のプリセットアプリはロジアナに上書きされてしまった)

商用衛星と組み込み通信モジュールとCubeSat

 商用無線でデータを得る経路例として、カバーエリアの広い順に並べると ・人工衛星 ・携帯電話のネットワーク(3G,PHS) ・無線LAN ・近接無線(Zigbee/BLE) となる。  3Gまでは結構一般的になりつつあるけれど、人工衛星に自分で作ったロボットやセンサモジュールをつなぐ手段はあるのだろうか。  組み込み機器で衛星サービスを利用するにはいくつかの選択肢があるので、代表的なものをまとめてみた。ただしホビイスト向けとは言えなさそう…。   通信衛星のコンステレーション 多数の人工衛星を配置することをコンステレーションと呼ぶ。 (コンステレーション=星座) 地球は球体なので、任意の地上の1点から少なくとも1機が上空に見えているために必要な衛星の数は、軌道高度によって変わる。 わかりやすいのは、地上から見かけ上いつも同じ場所に見える静止軌道だ。極域を除いて、理論上は3機の衛星だけで地球をカバーすることができる。 実際の静止軌道は、各国の通信、放送、気象観測といった大型衛星がたくさん並んでいる。 可視範囲が広いことの利点は気象観測や国際通信に生かされている。  国ごとの放送や通信では、いつも同じ位置に見えるという空間的な利点を活かし、電波資源管理の観点から、複数の指向性アンテナを搭載し、特定地域のみに電波を絞ることで、サービスエリアを限定している。  やや低くなって、高度数万kmの中軌道になると、おなじみのGPS衛星のコンステレーションが覆っている。 GPSは高度2万kmの同期軌道を等間隔に周回しており、30機前後の衛星で運用されている。 測位精度を維持するには、最低でも4つの衛星が地上から見えている必要があるためだ。   GPSは衛星数が増えれば精度が上がるので、静止軌道にもSBASという信号を送信している衛星が存在する。 ただ、高緯度地域では静止衛星の仰角が下がり、障害物に隠されてしまう。 日本では準天頂衛星をコンステレーションし、GPS信号を補強する計画が進められている。 さらに軌道を下げるにつれて、衛星から見渡せる範囲は狭まる。そのため、低軌道で地球を覆うには数百機以上必要になるというのは感覚的にもわかる。  低軌道衛星コンステレーションが魅力的とされるのは、地表に近いため、光