久々に背景が手書き。明るさと派手さ控えめの地球っぽいもの。 H-IIAのモデルを再現したのは、打ち上げ後の各段階を完全再現するためだったが、こうして並べるとプラモデルを展示したみたいな高揚感を覚える。 宇宙機ばっかり描いてたけど、ロケットもとてもかっこいいものだ。 金星艦隊組の場合、分離はお互いに結構離れたタイミングで行われている。あかつきは高度400キロくらいで秒速11.7キロというスピードの時に分離される。11.2キロが地球脱出の条件、第二宇宙速度だ。 この速度に到達した後は、既に第二段もろとも地球を脱出しているのだが、IKAROSとしんえんはこのあと、IKAROSの為に第二段が太陽を向いて5rpmの速さで自転し始めてから分離される。 主に秒速11.7キロを得ることに費やされ、あかつきの時には400キロしかなかった高度。重力圏を振り切った後は地球を遠ざかるばかり。しんえんが旅立つ時には7000キロも離れている。 猛烈な加速しているように見えるが(実際してるのだが)、地球の公転から考えるとこれは減速である。 地球の公転速度をちょっぴり相殺して、金星の軌道に接するホーマン軌道を描く楕円に移行するために、これだけの巨大なエネルギーが費やされているのであった。 (完)
kent`s prototyping memorandum