新AVRのラインナップが増えたので整理した。(2021年更新) 現時点でラインナップに上がっている新しいAVRのシリーズの周辺機能を、旧来のものと比較してみると次のようになる。(TinyAVR-2はこれを書いていた2月時点ではまだ評価ボードの出荷のみだった) AVR-DA/DB TinyAVR-2 共通項 ・12ビットADCを内蔵した ・Vref電圧が使いやすくなった(ADCのビット数に合わせた値に) ・バス数の増加 TinyAVR2 ・USARTが2chとなった ・ADCはプログラマブルゲインアンプ(PGA)を内蔵。 ・DACは外部出力が削られた(内部ではアナログコンパレータやADCの入力へ繋げられる) AVR-DA ・全電圧範囲で24MHz駆動できる ・10bitDAC搭載 AVR-DB ・DAの特徴に加えアナログ機能へ特化。OPAを3つ内蔵 ただしタッチ検出機能は削除 ・主クロックに外付け水晶が使える(XOSCHF) ・ポートCのI/O電源電圧は独立して設定できる(双方向レベルシフトできる) 新シリーズはどれも、アナログ機能の高精度化が施された。もともとXMEGAは12bit SAR ADCだったけども、レジスタ構成は結構違うし、Vrefなどの構成を見るとPICへ寄ってきているように見える。パッケージはDIPまであるので入門もしやすい。 TinyAVR-2は3㎜角のパッケージでもUARTが2ch使えて、12bitADCが載っている。Tinyと名がつくがCPU仕様は乗算器含めて共通なので、メモリとROM容量以外の処理能力はmegaAVRと一緒だ。 AVR-DA/DBはmegaAVR-0の上位互換となる。ピン互換もあり、ペリフェラル/ROM/RAMは増加し、64ピンパッケージが用意されている。 一番は内蔵オシレータへ手が加わり、電圧を気にせず最大周波数で動かせるようになったこと。(XMEGAでも最大クロック時には2.7Vが下限だった) ※ただし、DAはDBと違ってXOSCHFは無い。 トラ技2021年4月号によると、コア部はレギュレータで別電圧とのこと。今までのシリーズとはコア設計が変わっているようだ。 5V単電源でも動作し、集積度が低く頑丈なMCUが必要な領域というのは存在する。 ここまでくるとDMAを駆使して多チャンネルのバス通信処理をオフロード
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