スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

7月, 2018の投稿を表示しています

G4 Modケースの改修と更新(2018)

ワークステーションとして、PowerMac G4 QuickSilver筐体を自作機にして早10年。   https://blog.kemushicomputer.com/2010/03/powermac-g4-dosv.html  昨年Ryzenに換装してからの悩みが、6年経過したATX電源の更新問題。 ケースそのものはATX電源が取付け可能だが、すでに絶滅した古い背面ファンモデルに限定されるため、交換候補が無くなってしばらく経っていた。  電源が選べないとシステム規模も頭打ちになってしまう。ということで内装工事を行い、まともなmicroATXケースとして改修した。  ATX電源を逆さまに設置するため、対応するネジ穴と開口部を加工した。 軟鉄なので電動ドリルとハンドニブラでなんとかなる。  新しいATX電源は、ENERMAX REVOLUTION DUO 750Wにした。 最新の電源だが、昔懐かしい背面ファンと底面ファンの2つを搭載しており、排気性能が高い。 電源を取り付けたところ。狙い通り底部ファンをケース内に向けることができた。 また、HDDとSSDの設置位置を底部に戻した。 側壁につけていた自作HDDブラケットを撤去したことで、マザーボード拡張スロット周辺の空間が広がり、ハイエンドGPUのリファレンスモデルを取り付けられるようになった。 ショートモデル縛りからの脱却  今回はRadeon RX VEGA 56(MSI)にして、システムをAMDで統一してみた。 OCしなければ電力もそこまで喰わず、広帯域メモリを積んでいてGPGPUとして面白いモデル。 ようやくマイニング需要が落ちてきて、価格も下がりつつあった。  電源には8ピンx2本を要求する。REVOLUTION DUOに2本ついているPCI-Eケーブルは最初から8ピン(6+2ピン)x2構成なので問題なかった。  以前まではシステム全体のピーク電力を300W以下に抑えてきたけれど、これで放熱が間に合う範囲であればパフォーマンスを追求できる。 Radeon RX Vega 56 (msi)  もともとPowerMacG4は中学生の頃、ナショナルジオグラフィックの広告でギガフロップスの単語とともに載っていた事だけ覚えていた。

デスクトップ地球軌道

1億分の1地球儀で遊ぶ  昨年の年末、無印良品で販売されている白地図地球義を購入した。   実は昭和カートン製で、けっこうしっかりした作り。  2種類の大きさがあったが、小さな1億分の1スケール(直径約12cm)のものを購入。 一億分の1スケールだと、1mmが100kmに相当するのでわかりやすい。  宇宙スケールで物思いにふける場合、宇宙から肉眼で地球を見るときのスケールが気になることがあった。地球儀をスケールの基準として計算してみると、1億分の1の地球近傍空間はこんな縮尺になる。 ISS(低軌道) 地表から4mm 静止軌道 約35.7cm 月 約3.8m  太陽-地球系L1 15m  静止軌道からの眺めを机の上に再現するならちょうど良さそうだ。 机の上で、静止軌道の位置に顔を置くことで、気象衛星の視点が得られる。 両目の視差だけでも1億倍すると6千km、経度にして9度ほど離れているので、片目で見ないと本来見えないはずの地平線の向こう側を見通せてしまう。    地球大気は1mm以下となり、 ISSの軌道も表面からわずか4mm。  大半の観測衛星も1cm以内の低軌道に集中している。  地球儀に輪ゴムを張り渡すと、任意の低軌道衛星の経路を模擬できる。 輪ゴムが赤道と成す角度が軌道傾斜角だ。 なお、きちんと円形に張るのは慣れが必要だった。  冒頭の写真ではISSの軌道傾斜角を模擬している。   ここはひとつ、地球近傍軌道を巡るツアー旅行に参加していると仮定し、手持ちのカメラで地球を撮る構図を体感してみた。  月着陸以前の1950年代の予想であれば、現在の通信衛星の代わりに有人の大型通信基地が置かれていた静止軌道から始める。   静止軌道から地球全体を撮るには、35mm換算で70mm程度の焦点距離があれば大丈夫だった。 現在でいうと3倍ズーム機能付きのコンパクトカメラがあれば、画面一杯に地球を撮影できる。  アポロ計画の有名な地球写真" The Blue Marble (Wikipedia)" は4万5千km彼方から80mmのハッセルブラッドで撮られたらしいので、 だいたい合っているようだ。   静止軌道の10倍