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12月, 2012の投稿を表示しています

人工網膜LSIで星を撮る

ちょっと変わった製品もみつけた。 右:ポケットカメラ(M64282FP入り)  : 左 コナミ製PS2用のモーションセンサ(センサの型番不明) 中古屋でみつかる ポケットカメラ(任天堂) 。この"ゲーム用ソフト"の人工網膜LSIは128x123の解像度を持つモノクロイメージセンサで、低速マイコンでもインターフェース可能だ。  製品自体も登場して14年くらい経つため、だいぶ話題から周回遅れだが…  今回このセンサを使ってみて、普通ならロボットの視覚として高フレームレートを目指すところだけど、シャッター速度をかなり遅くできたので、逆の方向、長時間露光をテーマに撮影実験を行った。  はたして、105円(税込)の視覚センサとArduinoで星は写せるのか。 M64282FP 自作の C基板Arduino互換機 にシールドをつけて、カメラを配線している。 コードは、このサイトのものを参考にしている。   http://www.bot-thoughts.com/2010/04/gameboy-camera-prototyping.html シリアルで出てきた8ビットのグレースケール画像をBMP変換するという流れ。 人工網膜チップのPDF資料で、レジスタ設定などをひと通り確認できる。 レジスタ一覧 (Excel) 作って3年くらい経つ基板 普通に撮影した画像 露光時間を延ばす  データシートには設定可能な露光時間が記載されていて、 C1レジスタを操作することで、最大1秒まで露光できるとある。  ただし、これはクロックに500kHzを入力した場合の秒数らしいので、供給するクロックを下げると延びてゆく。 まだ50秒程(18kHz程度?)までしかテストしていないけど、もっと伸ばせるらしい。 一つ問題として、先ほどのコードでは逆に直射日光下での撮影は厳しい。 レジスタの設定も、露光時間を減らすと、ある時点で同期が取れていないような絵が撮れる。 ロジアナで測定してみた。 A/D変換にかかる遅延により、読み出し時はクロックがかなり間延びしているが、これ自体はあまり問題ないらしい。 てっきりどこも同じクロックを入力する必要があると思っていた。 問題の露光時にA

LANケーブルを外に引く

USBデバイスサーバ+FunCubeDonglePro+ をタッパに収めたお手軽受信局を作り、現在運用実験中。 屋外に設置して3日目だが、雨天続きでもトラブルもなく使用できている。 アンテナは秋月の130/430Mモービルアンテナ(モノポール)だが、いろいろな周波数を聞く には調度良かった。 見晴らしの聞くベランダの金属の台の上に設置。北と東側に高さ15度くらいの障害物があるほかは、地平線が見わたせるロケーション。  屋外のUSBデバイスサーバまでLANケーブルを延ばすのは、それほど困難を伴わなかった。 使ったケーブルはフラットタイプのケーブル。自宅に関しては、窓サッシに沿って折り曲げることができて、かつ窓が閉まる選択肢だった。室内を5m、屋外へは15mのケーブルを伸ばしている。 避雷針があるので直撃はしないけど、雷対策として、窓のすぐ下で中継コネクタを挟んで切り離せるようにしてある。  むしろ電源の確保が難しいかもしれない。 たまたま屋外コンセントがいくつかあって、それを使うことができた。 モノポールでAPTを受信してみたのデコード結果。 パスによってはこのくらいデコードできる。 これでFMを聴いたり、ACARSパケットをデコードしたり、NOAA衛星の気象画像(APT)をデコードしたりしている。モノポールながら、衛星も仰角と偏波で感度が落ちるけど聞くことは可能。  使い勝手としては、ネットワーク内のどのマシンからでもアクセスできるので、受信時を逃しにくくなって便利になった。 なにより自分の机のデスクトップで運用しつつ、受信機自体は屋上におけるというのが便利。 あとは小型ローテータとマシなアンテナのみ…

Arduino Pocket Geiger Radio

ARTSATのブースの店番の合間を縫って、MFT2012の会場で組み込み版ポケットガイガーType5を入手。 http://www.radiation-watch.org/2012/11/type5.html    単純にガンマ線を検出したらパルスが出てきて、さらに3V~9Vの単電源で動作するのでとても使いやすい。 これなら小型のブザーと電池のみで動かす最小構成を試したり、いろいろな物に組み込むことが簡単になりそうだ。 ということで、1日目の夜に早速音声テレメトリ基板に組み込んでみた。 組み込み先の音声テレメトリ基板 以前作った 音声テレメトリ基板 にバッテリの過放電保護回路をつけたもので、18650セルを使う。電池には発火しないとされるLiFePO4( リン酸鉄リチウム )電池を使っている。 管理しやすく交換しやすいので、最近制作物の電源には乾電池タイプの生セルを使っている。 充電は外部の充電器で行うため、過放電対策のみを施した。 信号を見てみたところ(線源にはランタンのマントルを使用) 組み込みポケガからは、パルス検出ピンとノイズ検出ピンの2つが出ていて、ある程度ノイズと思われる信号はフィルタ可能になっている。 オープンコレクタ出力なので、プルアップする。 検出信号は負論理、ノイズ検知出力は正論理。   サンプルコードを参考に、信号を検出したらTone関数で短い音を出し、FMトランスミッタ経由で出力させる。 雰囲気はガイガーカウンターと一緒になった。  せっかく音声合成ICがついているので、1分毎のカウント値(CPM)をしゃべってくれるようにした。1分毎にノイズ値を引いたシグナル検出回数(CPM)を読み上げるようにしている。  これにはAquesTalk Picoのライブラリ http://blog-yama.a-quest.com/  を使わせてもらっている。 数値読み上げも簡単にできてわかりやすい。 FMトランスミッタは微弱な電波で模擬実験に使うためについているので、半径30cm~1m程度しか飛ばない。実用性を追求するならスピーカーなどへ出力すると良いだろう。  あえてガンマ線のカウントをブザー回路を経由せず、MCUで計数させることで、色々と処理を加えることができる。 検知回数が