熱源が恋しいこの季節、 FLIR ONE pro (iOS版)を入手したので、安価なサーマルカメラの使い勝手を試してみた。 ここ1年ほどゴツいケースに目覚めて、CATが販売しているiPhoneケースを使っている。 さすが、FLIRを内蔵したスマートフォンをだしているだけあって、あつらえたようにピッタリ。 第三世代のFLIR ONEはコネクタの高さをネジで調節できるため、この分厚いケースにも直に取り付けることができた。 ケース厚はおよそ4mmほど許容できるようだ。 Proはノーマル版と比べて値段が張るけど、-60℃から150℃、0℃から400℃の2つの測定レンジが選択できる。 動作はやや遅延が大きく、頻繁にキャリブレーションが走る。 内蔵電池の容量は少ないので、こまめな充電が必要そうだ。 PIC32MZの試作基板。 2層基板なので熱分布がけっこう偏っている 解像度のおかげか、マイコンのパッケージの発熱をみると、ダイを載せるプレートと、対角に伸びるフレームが放熱ポイントとしてうっすら映るのがわかる。 パンフォーカスなのであまり期待していなかったけど、基板の熱分布をみるというのも楽しい。 アイドル中のRaspi3 はんだごてが光る 犬も光る ソーラーパネルも光・・・ 光っちゃってる 真面目な業務領域としては、ソーラーパネルのメンテナンスによく使われている。 上は一部に影が落ちたセルが発熱している様子をとらえたもの。 ホットスポットとよばれる。 発電されたエネルギーが熱になっているわけで、セル1列分の電力が無駄になっているし、加熱が劣化を早め、最悪火災につながることもある。 冬は太陽が低く影が落ちやすいので、日照量の減少だけでなく、近辺の柱などの影が発電能力に与える影響も大きい。 Proではただの熱画像のみを表示することもできる。 取り込んだ元画像はVGAまでアップコンバートされていた。 Proの出力画像は複数のデータが同梱されているので、以前のバージョンの出力ファイルから、個別にデータを取り出す例を見つけることができる。 快晴の冬の空で顕著だが、上空は水蒸気が少ないので、熱放射が宇宙へ逃げていき、温度は測定限界以下
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