最近大量打ち上げが続くCubeSatですが、その中に、PocketQube規格という、CubeSatよりも小さな規格の人工衛星が含まれていました。
PocketQube規格は、CubeSatを提唱したTwiggs教授が策定したもののようです。
http://www.kickstarter.com/projects/pocketqube/want-to-build-a-satellite-but-dont-have-a-nasa-siz
PocketCubeランチャーを搭載した母衛星 Unisat 5 (イタリア)
http://space.skyrocket.de/doc_sdat/unisat-5.htm
・Wren(ドイツ)
http://www.kickstarter.com/projects/1467273745/wren-fly-a-real-spacecraft-by-yourself
http://space.skyrocket.de/doc_sdat/wren.htm
・Beakersat-1(Eagle 1) (アメリカ )
http://space.skyrocket.de/doc_sdat/beakersat-1.htm
・$50Sat(Eagle 2) (アメリカ)
http://www.50dollarsat.info/
http://space.skyrocket.de/doc_sdat/$50sat.htm
・QubeScout S1 (アメリカ)
http://space.skyrocket.de/doc_sdat/qubescout-s1.htm
$50Satは、4x4cmの基板に、PICAXE※が載っていて、各種健康状態をモールス、FSK(RTTY)、GMSKパケットで送信するというシンプルな構成になっています。技術規模としては、カンサットを太陽電池駆動にして、宇宙に持っていくのに近いと思います。
(※ PICAXE: BASICでプログラミングができるマイコン。中身はPIC)
Wrenは5cm角という最小サイズながら、カメラによる画像認識、SSTV送信、リアクションホイール、スラスタまで内蔵しているとのことです。 (過去にネットを漁って見つけた時から気になっていましたが…)
未確認ですが、PocketQube規格の衛星のアンテナの展開については、放出機構から出た時点で自然と展開するようにされているように見えます(要出典)、アクティブにアンテナ展開する必要があるCubeSatよりは不安要素が少ないですね。
この小ささで気になるのが通信機です。
PocketQubeではどの衛星もワンチップのRFICモジュールを使っているみたいです。出力は100mW程度。
これらのRFICはリモコン用途で色々なメーカーのものがあり、ISM帯から、430M帯までいくつかのバンドを網羅しており、ASK、FSK、GFSKなどが主な変調方式です。 ただ大半はパケット構造をいじれないものが多く、ホビー用に多く使われていて、アナログ的に自由度の高いものを選んでいるようです。
※こうしたRFICは国内で使うときは電波法に則った届け出が必要です。
RFIC内蔵マイコンを利用した例だと、更に基板1枚にまで削ぎ落とされたKickSatがあります。
このあたりになってくると、ちゃんと地上で受信できる回線設計なのか心配ですが…。
まさにポケットに収まるサイズの人工衛星ということで、5cm角模擬衛星を作っていた身としては、もう実際に宇宙に飛ばしているのを知って非常にワクワクしました。 DIYで人工衛星を作れる時代はもう来ていますね。
これらの試みは最小構成からのボトムアップを突き詰めていくことで、CubeSatの通信/制御に必要なシステムの体積もどんどん小さくできることを示しています。 海外の小型衛星のコマンド系では、既に低コスト化のためにRFICを採用しているものが幾つかあります。 (立派な管制局の配備も前提での話ですが)
衛星の機能を電力含めてボード一枚で担えるようにすれば、残りの体積で色々おもしろいことができそうです。 個人的には電力的に不死身な衛星を作るために試行錯誤中です。
PocketQube規格は、CubeSatを提唱したTwiggs教授が策定したもののようです。
http://www.kickstarter.com/projects/pocketqube/want-to-build-a-satellite-but-dont-have-a-nasa-siz
CubeSatは10cm角で1U(ユニット)ですが、PocketQubeは5cm角を1Pとしています。NanoSatに対し、FemtoSatとも呼ばれています。
DNEPRには4機のPocketQube衛星が搭載されましたが、正確には放出機構を内蔵した30cm級の衛星(伊のUnisat-1)から放出されています。 衛星から放出される衛星です。PocketCubeランチャーを搭載した母衛星 Unisat 5 (イタリア)
http://space.skyrocket.de/doc_sdat/unisat-5.htm
・Wren(ドイツ)
http://www.kickstarter.com/projects/1467273745/wren-fly-a-real-spacecraft-by-yourself
http://space.skyrocket.de/doc_sdat/wren.htm
・Beakersat-1(Eagle 1) (アメリカ )
http://space.skyrocket.de/doc_sdat/beakersat-1.htm
・$50Sat(Eagle 2) (アメリカ)
http://www.50dollarsat.info/
http://space.skyrocket.de/doc_sdat/$50sat.htm
・QubeScout S1 (アメリカ)
http://space.skyrocket.de/doc_sdat/qubescout-s1.htm
$50Satは、4x4cmの基板に、PICAXE※が載っていて、各種健康状態をモールス、FSK(RTTY)、GMSKパケットで送信するというシンプルな構成になっています。技術規模としては、カンサットを太陽電池駆動にして、宇宙に持っていくのに近いと思います。
(※ PICAXE: BASICでプログラミングができるマイコン。中身はPIC)
未確認ですが、PocketQube規格の衛星のアンテナの展開については、放出機構から出た時点で自然と展開するようにされているように見えます(要出典)、アクティブにアンテナ展開する必要があるCubeSatよりは不安要素が少ないですね。
この小ささで気になるのが通信機です。
PocketQubeではどの衛星もワンチップのRFICモジュールを使っているみたいです。出力は100mW程度。
これらのRFICはリモコン用途で色々なメーカーのものがあり、ISM帯から、430M帯までいくつかのバンドを網羅しており、ASK、FSK、GFSKなどが主な変調方式です。 ただ大半はパケット構造をいじれないものが多く、ホビー用に多く使われていて、アナログ的に自由度の高いものを選んでいるようです。
※こうしたRFICは国内で使うときは電波法に則った届け出が必要です。
RFIC内蔵マイコンを利用した例だと、更に基板1枚にまで削ぎ落とされたKickSatがあります。
このあたりになってくると、ちゃんと地上で受信できる回線設計なのか心配ですが…。
まさにポケットに収まるサイズの人工衛星ということで、5cm角模擬衛星を作っていた身としては、もう実際に宇宙に飛ばしているのを知って非常にワクワクしました。 DIYで人工衛星を作れる時代はもう来ていますね。
これらの試みは最小構成からのボトムアップを突き詰めていくことで、CubeSatの通信/制御に必要なシステムの体積もどんどん小さくできることを示しています。 海外の小型衛星のコマンド系では、既に低コスト化のためにRFICを採用しているものが幾つかあります。 (立派な管制局の配備も前提での話ですが)