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Deskmini A300で自作


 ASRockのMini-STXベアボーン Deskmini A300 でサブ機を組み立てた。
 メインマシンより省エネな仕事用PCとして整備してみた。

構成


DeskMini A300
APU: Ryzen3 2200G (Radeon Vega8)
RAM: Team DDR4 2666 SODIMM 8GBx2
SSD: NVMe WD Digital BLUE SN500 500GB
Windows10 Home

組み立て



 ケース自体もATX電源と同サイズ。M.2 SSDを使えばM/B上で全機能が完結する。
 Mini-ITXですら大きすぎるように感じ始める。  木製PCケースを作っていた頃の苦労も今は昔・・・。

 Deskmini専用のCPUクーラーが同梱されているけれど、先人たちが開拓したAPU付属のWraith Stealthを細工して取り付ける方法を試してみた。
 高さ方向については、Wraith Stealthからロゴの入ったファンガード外周の飾り部品を外した時点でケース内に収まる寸法になっていた。 ただし、CPUクーラー取り付け方向によっては、上蓋のネジマウント部と側面の爪の部位が干渉するので加工が要る場合がありそう。

ニッパで削った突出部。 クーラーの取り付け向きを変えれば加工する必要は無いかもしれない
上蓋中央部にもやや突起があるが、少しだけ外にたわませてマザボを差し込むと問題ない。


電力、性能


 OSをインストールし、ドライバやソフトウェアを導入し終えたあと、 サンワサプライのワットモニターを使用して計測した。
・アイドル時: 9W前後
・ファイルアクセス時: 25~30W
・CPU高負荷時ピーク: 45W程度

 アイドル時に90~100W前後消費していたメインマシンと比べると大幅に省エネになった。 外付け機器の少なさと、外部チップセットが無いことがだいぶ効いているようだ。

机に設置していると、静かな環境であれば距離の近さでファンの風切り音がかすかに聞こえてくる程度だ。
 試しに19V3.42A(65W)のACアダプタがあったので使ってみたところ、CrystalMark 2004R7を実行しても特に異常はなかった。 cTDP設定で電力制限しなくても、OCCTのような極端な負荷をかけなければ大丈夫そうだ。コードも眼鏡ケーブルになり、コンパクトな65Wアダプタだと持ち運びが楽になるだろう。

 GPU(VEGA 8)の規模や性能はメインマシンのRX VEGA 56の10分の1程度だが、単精度で1TFLOPS越えらしいのでなかなか侮れない。仕事などで使う回路図CADや統合開発環境、3DCADも使用感はほぼ変わらなかった。 
 KiCadの基板3D表示は大規模な基板だとかなりの頂点数となり、ぐりぐり動かすとかなりの負荷がかかるけど、これもマウスの動きに追従できている。
 マインクラフト程度ならゲームも問題なかった。 さすがにプレイ中はAPUが70℃付近まで上昇する場面もあり、ファンは最大回転になるが、口径が大きめなおかげでノートPCでありがちな高周波音は出てこない。


画面への排他・共同接続


メイン機で使うディスプレイをサブ機にも割りあてる。 ちょうどDELLのハイエンドモニタを2台体制にしたので、どちらもDisplayPort入力を2系統(mDP端子とDP端子)、DP出力を備えている。
 画面1をメインディスプレイとしたマルチモニター環境の2系統排他利用は、2画面をデイジーチェーン接続することでシンプルに実現できた。
サブ機のHDMI出力は2系統同時利用のために画面2に接続しておく。 (普段はリモート接続で済ませようと思う)


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