アマチュア衛星向けソフトウェアラジオをお借りしたので、セットアップをしてみた。
衛星関係者に大人気のモジュール。
衛星関係者に大人気のモジュール。
AMSAT-UKで開発された、USB接続のソフトウェアラジオのフロントエンド。
FUNcubeという1U CubeSatの受信のために作られたもの。
世界中に安価な衛星用受信機を配るという、地上局量産計画が推し進められている。
フロントエンドとよばれるハードウェアで周波数選択、信号増幅、D/A変換などを行い、PCに取り込んでからソフトウェアで音に戻す。
特徴としては、復調形式が色々選べること、復調前の生データで保存しておけば、記録した周波数内でなら、受信周波数を微調整したり、後で復調しなおしたり出来ること。
高級機だと数十キロ~数MHzのスペクトルを一度に取り込んで観測することも可能だ。帯域はPCに信号を取り込む手段と帯域に依存している。自作で代表的なのは音声インターフェースを使うやり方。
FUNcube Dongleは、内蔵されたレシーバーICの信号をオーディオコーデックICに取り込み、USBオーディオとしてPCに接続される。そのため、一度に96KHzの帯域が観測できる。
セットアップ
原典はここhttp://www.funcubedongle.com/?page_id=313 一番上のintroductionと、Spectravueのセットアップ設定を参考に。
FUNcube DongleをUSB端子に接続する。OS標準のドライバを使うので、特に専用のドライバを入れる必要は無い。
そのままアンテナにつないでみた。 |
Dongleのコントローラー
windowsの場合
FCHID http://www.funcubedongle.com/?page_id=313 "Windows fully functional front end "というリンク
Macの場合(win版もあり クロスプラットフォーム版)
qthid http://sourceforge.net/projects/qthid/files/3.0/から、dmz形式?のものを入手
FCHID |
QThid (win) |
Spectravue
http://www.moetronix.com/spectravue.htm
ウォーターフォール画面。96KHzの帯域幅で見ている。 |
FCHIDはドングルの周波数などを制御するコントロールパネルとして動作する。PCにFUNcubeを接続し、上の窓に64~1700MHzの範囲で受信したい周波数を入力する。
周波数を微調整したい時は、操作性が改善されたQThid‐3.0のほうが良いかもしれない。
SpectraVueも同時起動して、入力をFUNcubeにする。
とりあえず帯域インジケータのStartを押せば受信が始まる。 復調も色々選べる。
SDRソフトは他にも色々あるので、ひと通り試してみるのも良いかもしれない。
追記 SDR-RADIOというSDRソフトがすごい
周波数を微調整したい時は、操作性が改善されたQThid‐3.0のほうが良いかもしれない。
SpectraVueも同時起動して、入力をFUNcubeにする。
サンプルレートと帯域、中央周波数の設定 |
とりあえず帯域インジケータのStartを押せば受信が始まる。 復調も色々選べる。
SDRソフトは他にも色々あるので、ひと通り試してみるのも良いかもしれない。
ACARSパケットを受信してみたところ。 |
※違法トラック無線です・・・(´・ω・`) |
Funcube対応で、衛星追尾に必要な機能(ドップラー補正、ローテータ制御等)が全部入り。
自作八木アンテナでテスト。感度はDJ-X11と変わらないけど、住処の電波環境が悪すぎるために、まだ肝心の衛星からの電波を受信出来ずにいる・・・
受信に使ってるいつもの簡易八木 |
(iOS cant handle USB HID) |
本家でも話題になっていたが、iOSデバイスに接続することは可能かどうかについて。
試しにiPadにつないだところ、オーディオデバイスとしては認識された。ただし、コントロール用のHIDは使えないため、このままでは無理。
iOS5からはiPadのみだったカメラコネクションキットがiPhoneにも解禁されるが、標準HIDデバイスはおそらく扱うことができない。(脱獄すればできるだろうけど・・・)
iOS5からはiPadのみだったカメラコネクションキットがiPhoneにも解禁されるが、標準HIDデバイスはおそらく扱うことができない。(脱獄すればできるだろうけど・・・)
HID制御といっても、PIC24で実現しているようなので、USBキーボードに偽装すれば可能かもしれない。あとはオーディオ入力がどれだけの帯域に設定されているか、復調に使えるかどうか、といった点は未知数だけど、もしiPhoneに接続するだけで使えるようになったら、AR八木アンテナと組み合わせて、ポータブルな衛星受信が可能になる。 携帯地上局計画につながるだろう。
参考文献
Pure Dataで作るソフトウェア・ラジオ
http://www.geocities.jp/e_karakuri/sdr/contents.html