2010/08/02

グラフィックLCDを試す

秋月で扱っているグラフィック液晶 TG12864Eを使用して、Arduinoに接続してみた。
 この液晶は128x64ドットで、大きなSG12864とくらべると小さい。 ディスプレイ上部に4つのアイコン領域がある他は共通仕様なようだ。
下準備
 せっかく小さいので、液晶裏にATmega328pを空中配線で組み込んでみた。本家Arduinoで使っていて、足が金属疲労で折れそうなチップを退役させて使うことにした。 
 写真に映る配線表はExcelで制作しておいたもの。 配線表があると無いとではかなり効率が違う。ひとつ作っておくといいかもしれない。 繋ぐ場所が明白なので、このお化け配線もミスすることなく1時間で終わった。
空中配線
 ATmega328pに接続すると、残ったピンはA/D変換1つ、デジタル4つ、シリアルだけとなり、表示する以外のことはあまりできそうにない。  逆にこのシステムを表示用と割り切り、シリアル経由で情報表示するのであれば問題はないだろう。 

液晶部は直接書き込み器に接続
<書き込み>
 書き込みはUSBシリアル変換(Arduino Pro互換)  ライブラリ及びサンプルプログラムは、本家の
KS0108ライブラリを使用した。 この環境だとFPS=8と出る。
その後本体は秋月のプラスチックケースに収めた。


ひとつやりたかったことがあり、それがArduinoとグラフィック液晶でマンデルブロ集合を観ることができるビューワーの製作例。ボタンとボリュームを装備したら、ちゃんと動いてくれた。

  空中配線したのには他にも理由があって、 写真のようにリチウム電池を内蔵するスペースをつくりたかったため。
 本来この構成の電源電圧は5Vだけれど、リチウムポリマー二次電池の電圧で普通に動く。
 ポータブルにしたのは、既に組み込んであるがGPSビューワーをつくるため!