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シグマリオンIIをシリアル端末化

10年前。 それは2001年。やたら近未来デザインな情報機器が沢山発表されていたあの頃。ペプシを飲むと宇宙旅行に行けたはずのあの年。
sigmarion (NEC)
それはともかく、H/PC(ハンドヘルドPC)という分野が存在していた。WindowsCEを搭載して、Palmなどと違って小さいがキーボードを備えたビジネスマン向けのPDAである。ノートPCより小さく、即時起動するのでノートPCの小型軽量化とパームトップ機の高性能化が始まるまでは結構な地位を占めていた。
 2001年当時の先端機器も、10年以上経つと運がよければ5千円以下でジャンク品として手に入る。
当時ネットのレビューを眺めて歴史を見守るしかなかった若者も、栄光の時代の生き証人の発掘をするようになり…。

色々見つけて来た中でも、特にシグマリオン(NEC製、ドコモが販売)は秀逸で、ビデオテープ(死語)くらいの大きさ、小さくてもブラインドタッチ可能なキーボードと、バランスのとれたマシンだ。

SigmarionI、IIとも運良く2000円程度で手に入れた。sigmarionは寿命が来てしまったが、IIはまだ使えている。CFにデータを入れれば、テキスト編集やCDROM辞書(データ)の閲覧、PDF閲覧も可能だ。ジャンク品なのでバッテリの状態は運任せだが、手に入れた物は2時間は連続使用できる。
テキスト処理には最適な、空冷ファンも無い完全無音マシン。

このSigmarionIIをシリアル端末化してロボットの運用に使っている。まだシリアルポートが存在感あった時代なので、ポートはmovaとのデータ通信用に一つ、赤外線ポートに一つ付いている。 
Foma接続用のUSBホスト機能があるため、FT232などをつなぐことも出来るらしいがまだ試していない。

携帯のモデム用回線を汎用シリアル回線化するために、コネクタを除去してピンヘッダを取り付けた。ついでに特殊なUSBコネクタを汎用mini-Bに交換した。
引き出したのはTX,RX,5V,GND。 シリアルのピンヘッダは6本分使い、両端をコネクタ跡地にはんだ付けして基板に固定している。本体の改造はこれだけ。 なお手に入れた機体は典型的なヒンジ破損個体だったのでホットボンドで修復した。

RS232変換IC部
モデムの通信はRS232に従うため、CMOS出力に変換する。MAX232互換ICのレベル変換を行う。 
製作した外付け回路(取り外し可)。ピンソケットで本体のピンヘッダに接続。
GPSユニットをつなげたところ。

XBee接続例。ただしProのため電力消費が心配だ。実際動作はするが距離が出ない。

接続機器の電源はスイッチで内部電源と外付け電池を切り替え可能にした。

ローバーと接続し、通信しているところ。ターミナルソフトは、CE版TeraTerm。


ローバー並のサイズとなった。ただし日光下では液晶が見づらい・・・ 

参考
Sigmarionいじり http://z.apps.atjp.jp/ce/sigmarion.html

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