2016年も残り僅かな今日この頃。 2年越しのプロジェクトがひと段落したので、AIRSPY R2を入手。
現在、地上局に組み込んでいるRTLSDRの困りごとは、周波数の近い業務用テレメトリの混信がひどく、観測時の切り分けが難しいこと。 解決策はフィルタを入れてしまうことだけれど、広帯域で観測できる(遊べる)利点がなくなるので避けていた。
AIRSPYでは改善されているようで、同じアンテナで帯域をのぞいてみても、混信由来の信号はほとんど見えなかった。 RTL‐SDRを代替するなら、広帯域が必須ではないため、姉妹品のAIRSPY miniでも十分そうだ。
SDR#をインストールすると、AIRSPY用ツールがいくつかついてくる。 スペクトラム監視ツール(Spectrum SPY)で、チューナーIC(R820T2)の全帯域を覗いてみる。
屋外のUHFの衛星観測用アンテナに接続したときのもの。 1.8GHzを掃引するのに2秒ほどかかる。
業務無線や放送、携帯電話などのピークがよく見えている。
こちらは920MHz帯を20MHz幅で見渡してみたもの。 短いパケットがたくさん見えていた。 キャリアセンスや時間制限があるので、すぐには飽和しないと思うけれど、インフラとして今後どうなっていくのか興味深い。