SF的には最強?とされるロボットは人の形をしていない。自己相似な枝構造を持つ奇妙な形をしている。
Bush RobotとよばれるフラクタルなヤツをCGで再現しようとしたが、GoogleSkecthUPではこれ以上枝を増やすとクラッシュしそうだったので諦めた。枝が指数的に増えていくのでごまかさないととてつもなく負荷がかかる。
この知性を持った茂みが万能なのは、人の形をかたどるよりも、マニュピレータの塊としたほうがはるかに色々な状況に対応できるだろう、という理由から。
ストロスのSF的には原子レベルまで枝分かれしたマニュピレータを備えていて元素変換を行い、周囲の物質から自己複製を行ったりする。あまりに細かい構造なのでパッと見ではモヤモヤした球体に見える。とのこと。 …あまり近づきたくないヤツだ。
生物でこういう構造を取るものは少ないが、無駄に腕が多い生物はたいてい海に住んでいる。
タコ、イカ、ウミシダ、などなど。やはり陸では重力が淘汰圧となるのだろう。
このロボットもネックとしては腕の多さ。 多脚ロボットなんて目じゃない量のアクチュエーターと制御機構、バッテリが要るだろう。 もっと腕の量を減らさないと、現代の技術では実現するメリットは無いだろうな。
こういう系のロボットが出てくるSFとしては、ロバート・L・フォワードの「ロシュワールド」や、チャールズ・ストロスの作品がお薦め。