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初代Shuffleの使い勝手

ヘッドホンに無理やり装着
4年前に発売されたiPod Shuffleを今更入手してみた。
iPod touchが電池寿命を迎えつつあるので、 お気軽な再生デバイスを探したが、
結局ジャンク屋で700円で売っていた初代Shuffleを手に入れた。

Yシャツの胸ポケットに入れても重くないし、写真のようにヘッドホンに付けるなんてこともできた。

発売当初は音質がいろいろ言われていたけど、音の傾向はtouchと同じだった。ヘッドホンでも駆動力が足りないことはない。 
もちろん電車で聞くといった用途には何の問題ない。なので分解して遊ぼうという目論見は止めた。 ネタで手に入れたはずなのに・・・。 激安の新品より、それなりに作りがしっかりしている型落ち品のほうが高性能という法則がまた実証された。


<オーディオ曲線>
 この図が示すのは、おおよその民生音響機器の価格帯と音質(機械的な)の相関を適当にプロットしたものである。 ポータブル機器の場合は、個別要素(イヤホン)もまた別にカウントされる。

ソースは大体こんな感じという大雑把なものだが、人生で視聴してきた限りではこんなものだろう。 
なにがいい音かというのは個人個人で異なる。(と秋葉原のスピーカー屋も言っていた)
オーディオ趣味はグルメと似ていると思う。

4年もたったというのに、12時間再生が可能だった。 単機能デバイスはいろいろ気軽だな、と改めて思う。

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Arduino Nano Everyを試す

 秋月で売っていたAtmega8と、感光基板でエッチングしたArduino互換ボードを製作してみて、次に本家ボードも買って…  と気が付いたら10年が経過していた。  ハードウェア的な観点では、今は32bitMCUの低価格化、高性能化、低消費電力化が著しい。動作周波数も100MHz超えが当たり前で、30mA程度しか消費しない。  動作電圧範囲が広く、単純な8ビットMCUが不要になることはまだないだろうけど、クラシックなAVRマイコンは値上がりしており、価格競争力は無くなりつつある。 そしてコモディティ化により、公式ボードでは不可能な値付けの安価な互換ボードがたいていの需要を満たすようになってしまった。     Arduino Nano Every https://store.arduino.cc/usa/nano-every https://www.arduino.cc/en/Guide/NANOEvery  そんな中、Arduino本家がリリースした新しいNanoボードの一つ。  他のボード2種はATSAMD21(Cortex-M0+)と無線モジュールを搭載したArduino zero(生産終了済み)ベースのIoT向けボードだが、 Nano EveryはWifi Rev2と同じくAtmega4809を採用していて、安価で5V単電源な8ビットAVRボードだ。  Atmega4809はATmegaと名がついているが、アーキテクチャはXMEGAベースとなり、クラシックAVRとの間にレジスタレベルの互換性は無い。   https://blog.kemushicomputer.com/2018/08/megaavr0.html  もちろん、ArduinoとしてはArduinoAPIのみで記述されたスケッチやライブラリは普通に動作するし、Nano Every用のボードオプションとして、I/Oレジスタ操作についてはAPIでエミュレーションするコンパイルオプション(328Pモード)がある。 公式のMegaAVR0ボードはどれもブートローダーを使わず、オンボードデバッガで直接書き込みを行っている。  ボードを観察...

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CANトランシーバーを使わずにCAN通信をする

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